東京株式(大引け)=111円高、朝安後に切り返し4日ぶり反発
14日の東京株式市場は朝方売り優勢で日経平均株価は下値を探る動きだったが、売り一巡後は押し目買いが入り切り返す展開となった。後場はプラス圏で水準を切り上げる強調地合いとなった。
大引けの日経平均株価は前営業日比111円41銭高の3万8807円38銭と4日ぶり反発。プライム市場の売買高概算は16億6028万株、売買代金概算は4兆3374億円。値上がり銘柄数は1236、対して値下がり銘柄数は382、変わらずは38銘柄だった。
きょうの東京市場は、朝方は売りが先行し日経平均は一時300円近い下落をみせる場面もあった。前日の米国株市場ではNYダウは小幅に上昇したものの、米長期金利上昇を背景にハイテクセクターが冴えず、ナスダック総合株価指数は軟調だった。これを受けて東京市場でも半導体関連などを中心に売りに押される銘柄が目立った。来週行われる日銀金融政策決定会合でマイナス金利が解除されることへの警戒感が上値を重くしている。しかし、売り一巡後は押し目買いが徐々に優勢となった。堅調な米株価指数先物を横目に漸次下げ渋り、後場はプラス圏に突入し次第に水準を切り上げた。値上がり銘柄数は1200を上回りプライム市場全体の75%が上昇。ただ、売買代金は4兆3000億円台でこれは前日を下回り、2月21日以来の低い水準だった。
個別では、断トツの売買代金をこなしたレーザーテック<6920>が大きく水準を切り上げ、東京電力ホールディングス<9501>が物色人気に。川崎汽船<9107>が上昇し、ソフトバンクグループ<9984>もしっかり。ファーストリテイリング<9983>も堅調。住友金属鉱山<5713>が活況高となったほか、ENEOSホールディングス<5020>も値を上げた。雪印メグミルク<2270>が急騰、極東証券<8706>はストップ高に買われた。ネオジャパン<3921>、ラクスル<4384>も値を飛ばした。三菱マテリアル<5711>も大幅高。
半面、東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>、ソシオネクスト<6526>などが冴えず、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>も軟調だった。三井E&S<7003>が値を下げ、リクルートホールディングス<6098>も下落。キーエンス<6861>が安く、さくらインターネット<3778>も下値を探った。M&A総研ホールディングス<9552>、ソースネクスト<4344>が急落、北越コーポレーション<3865>、ファーマフーズ<2929>なども大きく水準を切り下げた。
出所:MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS
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