ＢＪｓが決算受け下落 既存店売上高が予想下回る＝米国株個別

（NY時間12:00）
ＢＪｓホールセール＜BJ＞　65.70（-1.90　-2.81%）

　会員制スーパーのＢＪｓホールセール＜BJ＞が下落。取引開始前に８－１０月期決算（第３四半期）を発表し、１株利益、売上高とも予想を上回ったものの、既存店売上高は予想外の減収となった。ガイダンスも公表しており、通期の既存店売上高の見通しを下方修正している。１株利益の見通しも予想を下回った。既存店売上高については、広範なマクロ環境と消費者行動の変化を考慮し、伸び低下を反映させたようだ。

　アナリストは「会員数も利益も好調だったが、市場は短期的に売上高の伸び悩みに注目するだろう」と述べていた。また、別のアナリストは「同社株を圧迫する要因は、同社が売上高を伸ばす取り組みを行っているにもかかわらず、売上高の伸びが鈍化していることだ。ウォルマート＜WMT＞が決算で強調したのと同様に、ディスインフレ圧力と消費者の圧力に直面している」と述べていた。

（８－１０月・第３四半期）
・1株利益（調整後）：0.98ドル（予想：0.95ドル）
・既存店売上高：-0.1％（予想：+0.9％）
・売上高：49.2億ドル（予想：48.8億ドル）
　　会員手数料：1.06億ドル（予想：1.05億ドル）
・商品在庫：16.6億ドル（予想：16.0億ドル）

（１１－１月・第４四半期見通し）
・既存店売上高：-2～+1％（予想：+0.96％

（通期見通し）
・既存店売上高：1.0～1.8％（従来：約+2.0％）（予想：+2.1％）
・1株利益（調整後）：3.80～3.92ドルを維持（予想：3.89ドル）

【企業概要】
　米国の東部で価格に敏感な大所帯の会員向けに、より低価格な商品を提供するため、他の小売店や卸売店、スーパーマーケット等のような豊富な品ぞろえではなく、限られた種類の食品と雑貨類を取り扱う。

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美