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FRBの利上げサイクルにメドが見える中で、現金の魅力が薄れつつある 期待のセクターは!

株式 

 FRBがインフレとの闘いを始めて以来、市場では現金が王者となり、株式は急落した。ただし、いまは現金の魅力が薄れつつあり、厳選された銘柄の方が面白そうだ。バロンズ誌がコラムで伝えている。

 米大手銀によると、2022年に入ってから、個人投資家の資金は正味800億ドル強が短期財務省証券(Tビル)に流入した。FRBが短期金利を引き上げ、短期国債の利回りが急騰し、銀行が預金利回りを上げざるを得なくなったためだ。

 1カ月物のTビルの利回りは2007年以来の高水準となる約5.3%まで急騰したこともある。直近のインフレを余裕で上回る水準であることを考えれば、これは魅力的だ。

 人々は現金に類似した投資に殺到し、ポートフォリオはそれで肥大化している。米大手銀の個人顧客の平均ポートフォリオに占める現金の割合は、2022年初頭の約10%から現在は約13%に増加している。

 一方、歴史的に見れば、投資家の保有資産に占める現金の割合がこれほど高くなると、そろそろ減少する傾向もあるという。

 人々が現金のような投資に殺到する一方で、株式は急落した。S&P500はFRBが利上げを開始する数カ月前の2022年初頭に記録した史上最高値を13%下回っている。米大手銀の顧客の株式投資比率は、最近のピークである66%から約58%に低下。ちなみに2020年初頭のパンデミックのような極端な事態を除けば、約56%を下回ることはめったにないという。

 ただ、その逆転も近いと述べている。その理由の1つは、現金に利子がつくと、投資家はその資金を何に使うかを決めなければならないからだ。すでに、現金に近い投資への資金の流れは弱まりつつある。先週の短期国債ファンドへの純移動は20億ドル弱で、ピークだった2022年の約100億ドルからは一貫して減少している。

◆株式市場はどうだろう?

 市場は、景気減速の兆しからFRBが1年以内に利下げに踏み切る可能性への期待を高めている。また、インフレも鈍化傾向にある。インフレ鈍化とそれがもたらす金利低下は、株式市場にとっては望むべき状況。

 米証券の調べによると、S&P500は引き締めサイクル最後の利上げ後、利下げに至る各月の平均上昇率は年率で9.5%だという。これは各月に0.8%上昇したのに相当する。

◆期待できるセクターは!

 利下げは経済が脅威にさらされているときに行われる傾向があるため、そのような時期に最も良いパフォーマンスを上げるのはディフェンシブセクターだ。AT&T<T>やベライゾン<VZ>をはじめとする通信キャリアや、ヘルスケア、公益、消費者関連は困難な状況でも人々が製品を必要とするため、相対的に成長する傾向がある。

 FRBが1サイクルの最後の利上げを行ってから最初の利下げを行うまでのS&P500の通信関連銘柄の年平均上昇率は約22%となっている。これは月約1.8%のペースでの上昇に相当。一方、公益事業は20%弱、ヘルスケアと生活必需品は15%前後となっている。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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