ダウ平均は下げに転じる 明日の米雇用統計前に調整も=米国株前半
NY株式31日(NY時間13:41)
ダウ平均 34864.45(-25.79 -0.07%)
ナスダック 14068.46(+49.15 +0.35%)
CME日経平均先物 32485(大証終比:-125 -0.38%)
きょうのNY株式市場でダウ平均は5日ぶりに反落。取引開始前に発表の7月のPCEデフレータはインフレの鈍化傾向を示し、サポートとなったが、個人消費支出が強い数字となり、景気後退への懸念は後退させているものの、FRBの勝利宣言には程遠く、インフレ抑制を目指すFRBにとって新たな懸念材料との見方も出ていた。
ダウ平均については、採用銘柄のセールスフォース<CRM>が前日引け後の決算を受けて上昇していることがサポートし、続伸して始まったものの、月末ということもあり、明日の米雇用統計を前に今週の上げの調整が出ているとの指摘も出ている。
明日の米雇用統計は次回のFOMCに大きな影響を与えることが予想され、賃金の伸び鈍化が確認できなければ、ソフトランディングは不可能との声も聞かれる。非農業部門雇用者数(NFP)は米労働市場の鈍化傾向を示すと見込まれているが、平均時給についてはなお、前年比で4%台の上昇が見込まれている状況。
きょうは8月の最終売買日だが、今月は米国債利回り上昇や中国経済への不安感を理由にIT・ハイテク株中心に戻り売りが強まり、株価指数も下落した。今週に入って弱い米経済指標を材料に利回りも上げが一服したことから、IT・ハイテク株中心に下げ幅を縮小する動きも出ているが、2月以来の月足陰線となりそうな気配となっている。
*米個人所得(7月)21:30
結果 0.2%
予想 0.3% 前回 0.3%
*米個人支出
結果 0.8%
予想 0.7% 前回 0.6%(0.5%から修正)
*PCEデフレータ(7月)21:30
結果 0.2%
予想 0.3% 前回 0.2%(前月比)
結果 3.3%
予想 3.3% 前回 3.0%(前年比)
*PCEコアデフレータ
結果 0.2%
予想 0.2% 前回 0.2%(前月比)
結果 4.2%
予想 4.2% 前回 4.1%(前年比)
セールスフォース<CRM> 223.75(+8.71 +4.05%)
アップル<AAPL> 188.12(+0.47 +0.25%)
マイクロソフト<MSFT> 328.42(-0.37 -0.11%)
アマゾン<AMZN> 137.86(+2.79 +2.07%)
アルファベットC<GOOG> 137.84(+0.91 +0.66%)
テスラ<TSLA> 257.90(+1.00 +0.39%)
メタ・プラットフォームズ<META> 297.49(+2.39 +0.81%)
AMD<AMD> 105.94(-0.65 -0.61%)
エヌビディア<NVDA> 493.06(+0.42 +0.09%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。