AMCが大幅安 修正株式転換プランを裁判所が承認=米国株個別
映画館運営のAMCエンターテインメント<AMC>が大幅安。同社が提示している修正株式転換プランを裁判所が承認した。裁判所の承認により同社の資本再編への道が開かれる。
同社は、株主から不満が出ていた株式転換プランに関連する潜在的な法的請求を解決するために推定1億2900万ドル相当の株式を普通株主に提供。3月に発表した優先株ユニット<APE>の普通株への転換、10株を1株への株式併合、51億ドルの負債を返済するための増資の可能性などを含む計画を実行する道が開かれた。
アナリストからは「普通株と優先株ユニットの株価は、転換前は1株あたり3ドル前後、株式併合後は30ドルに収束することが予想される。ただ、同社が増資によって実質的にすべての負債を取り除いた場合、株式の希薄化によって株主基盤を失うリスクがある」との指摘も出ている。
同社のアロンCEOは、今回の判決を重要なマイルストーンと呼び、「優先株ユニットの転換計画の詳細とスケジュールは本日発表される」と述べた。
この決定を受けて優先株ユニットは大幅高となっている。
(NY時間09:42)
AMC<AMC> 3.28(-1.98 -37.71%)
AMC優先株<APE> 1.92(+0.14 +7.58%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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執筆者 : MINKABU PRESS
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