スイス中銀理事「高すぎるインフレは社会にとって毒だ」スイス中銀はインフレと闘う決意
スイス中銀理事「高すぎるインフレは社会にとって毒だ」スイス中銀はインフレと闘う決意
スイス中銀のメクラー理事は、スイスのインフレは当初考えられていたよりも広範囲かつ持続的であることが証明されたとして、物価上昇と闘う姿勢を示した。
メクラー氏は、インフレはもともと、原油価格の上昇やコロナパンデミック後のサプライチェーンの混乱、労働市場の逼迫によって引き起こされたが、現在は経済の他の部分にも波及している。高すぎるインフレは社会にとって毒だ。通貨への信頼と健全な経済成長の基盤を破壊する。現在、スイスでは商品とサービスの65%以上が値上がりしている。企業が容易に価格を引き上げるようになったと述べた。
この持続的なインフレを抑えるには、あとどれくらい金利を上げる必要があるのか、それに答えるつもりはないとしながらも、スイス中銀はインフレに取り組む強い決意があると付け加えた。
なお、メクラー理事は今月末で退任し、国際決済銀行(BIS)の副総裁に就任する。今回がスイス中銀理事退任前の公の場での最後の講演となった。

執筆者 : MINKABU PRESS
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