【これからの見通し】昨日の米ISMときょうの豪中銀でドル売り優勢に、この後材料少なく流れ継続も
【これからの見通し】昨日の米ISMときょうの豪中銀でドル売り優勢に、この後材料少なく流れ継続も
昨日の海外市場からドル売りが優勢になっている。きっかけは米ISM非製造業景気指数が予想外に弱い結果だったことだった。加えて、きょうの豪中銀理事会では市場があまり想定していなかった利上げが実施され、豪ドルが急伸したことも側面からドル売りを広げている。ドル指数は再び10日線を下回っている。5月からのドル高の流れには調整が入っている状況。ただ、ドル安方向に転換するサインは発せられていない。あくまでも調整の範疇にとどまっている。
この後の海外市場で発表される経済指標は、ユーロ圏小売売上高(4月)、南ア実質GDP(2023年 第1四半期)、カナダ住宅建設許可(4月)、カナダIvey購買担当者景況感指数(5月)など。ユーロ圏小売売上高の結果にどの程度ユーロ相場が反応するのかどうかをチェックしておきたい。ただ、ドルの全体相場に影響するほど注目度の高い経済指標は見受けられないようだ。
発言イベント関連では、クノット・オランダ中銀総裁、ブイチッチ・クロアチア中銀総裁、センテノ・ポルトガル中銀総裁などの講演やイベント参加が予定されている。また、ECB消費者期待調査が発表されるなどECB関連の材料が多い。
きょうは主要な米経済統計の発表予定がないことから、前日からのドル安を受けた展開でスタートしそうだ。ただ、単発の指標の影響がどの程度長続きするのかどうか。次第に調整を交えながらの相場展開へと移行してゆきそうだ。
minkabu PRESS編集部 松木秀明

執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。