スナップが決算受け大幅安 史上初の四半期ベースでの減収を報告=米国株個別
スナップチャットを運営するスナップ<SNAP>が大幅安。前日引け後に1-3月期決算(第1四半期)を発表し、1株損益は小幅ながらも予想外の黒字となった一方、売上高は予想を下回った。1日当たりのアクティブユーザー数(DAU)は予想範囲内。同社は広告ツールの大幅な変更を行った後、史上初の四半期ベースでの減収を報告した。売上高は7%減となっている。
また、第2四半期についても売上高見通しが予想を下回った。経済的圧力と製品変更の組み合わせにより引き起こされた広告需要の継続的な混乱が、第2四半期も続く見込みだと述べている。一部の広告主が完全に回復し、事業モデルが広告主の新しい目標に適合するようになるには時間がかかるとも語った。
同社はダイレクト・レスポンス広告のデザインを変更したが、これは長期的に収益を上げると同社は期待している。しかし、いまのところは破壊的なものとなっている。
今回の決算を受けてアナリストからの目標株価引き下げも相次いでいる。「同社の業績は広告のデザイン変更の課題に圧迫されたほか、ライバルとの競争コストも上昇。ダイレクトレスポンスおよびパフォーマンス広告事業の構築のために同社は、不確実性と高い実行リスクを伴う移行の初期段階にある」と述べている。
(1-3月・第1四半期)
・1株利益(調整後):0.01ドル(予想:-0.02ドル)
・売上高:9.89億ドル(予想:10.1億ドル)
北米:6.40億ドル(予想:6.80億ドル)
欧州:1.58億ドル(予想:1.62億ドル)
・EBITDA(調整後):81万ドル(予想:930万ドル)
・FCF:1.03億ドル(予想:0.82億ドル)
・1日アクティブユーザー数(DAU):3.83億人(予想:3.83億人)
・契約者1人当たり平均収入(ARPU):2.58ドル(予想:2.62ドル)
(4-6月期・第2四半期見通し)
・売上高:10.4億ドル(予想:11.0億ドル)
(NY時間10:13)
スナップ<SNAP> 8.52(-1.98 -18.86%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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