SESとインテルサットの統合協議が進展と伝わる
衛星通信サービスを手掛けるルクセンブルクのSESは、同業インテルサットとの統合に向けて協議している。ブルームバーグが関係者の話として伝えた。実現すれば欧州で衛星通信の大企業が誕生し、テスラ<TSLA>のマスク氏と競合する関係になり得る。
SESはこの日の発表資料で、「インテルサットと統合の可能性を巡り協議している」と説明。SESの取締役会は株主利益を最大化するための行動に引き続き、全力で取り組むと表明した。
SESとインテルサットの協議は進展しており、早ければ向こう数週間に合意することを目指しているという。統合後の企業価値は債務を含めて100億ドル超と評価される可能性がある。
衛星通信業界は新たな競争に直面しており、マスク氏のほかにも、アマゾン<AMZN>のベゾス氏が低軌道(LEO)に多くの人工衛星を打ち上げて世界全体をカバーする高速通信網を構築する計画を進めている。そうした動きを受けて、従来の衛星通信業界では合併など再編の動きが広がっている状況。
SESとインテルサットが合意しても、統合実現にはSESの筆頭株主であるルクセンブルク政府の承認が必要になる。
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執筆者 : MINKABU PRESS
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