反発、サウジとロシアが石油市場について協議=NY原油概況
NY原油先物4月限(WTI)(終値)
1バレル=68.35(+0.74 +1.09%)
ニューヨーク原油の期近は反発。終値の前営業日比(速報値)は期近2限月が0.74~0.78ドル高。その他の限月は0.65~1.10ドル高。
石油輸出国機構(OPEC)プラスの舵取り役であるサウジアラビアとロシアのアブドルアジズ・エネルギー相とノバク副首相がリヤドで会談したことが相場を支えた。両国は世界の石油市場のほか、市場のバランスや安定を促進するためのOPECプラスの取り組みについて協議したと伝わっている。日量200万バレルの協調減産を年内継続することも再確認した。経営不安が強まっているクレディ・スイスに対して、スイス中銀が必要であれば流動性を供給すると発表し、金融システム不安がやや後退したことも支援要因。
時間外取引で4月限は前日までの急落を受けて買い戻しが優勢となったものの、上値は伸びず。通常取引開始にかけて売りが強まると一時65.71ドルまで下落し、前日安値である65.65ドルに迫った。ただ、この安値水準が支持となり、その後は69.38ドルまで強含んだ。
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執筆者 : MINKABU PRESS
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