【来週の注目材料】パウエルFRB議長など、FRB関係者発言に注目

要人発言 

 6日からの週は今月に入っての米連邦公開市場委員会(FOMC)や雇用統計、ECB理事会や英中銀金融政策会合といった注目材料は予定されていません。
 そうした中注目を集めているのが、FOMCを受けての主要メンバーの発言です。
7日にパウエル議長がワシントンDCのエコノミッククラブで同クラブ会長のルーベンスタイン氏(カーライル・グループ共同創設者・共同会長)によるインタビューに応じます。これまで歴代の議長や政財界の重要人物がエコノミッククラブで発言してきたこともあり、同所での発言は注目度が高くなっています。
 パウエル議長は利上げ幅を0.25%に縮小した1/31-2/1のFOMC後の会見で、ここ3ヵ月のインフレ指標、利上げペースの減速が適切であることを示していると、利上げ幅の縮小について説明。一方で、十分に抑制的なスタンスとするために、あと数回の利上げを行うことを示唆しています。また市場で期待が広がる年内の利下げについては否定的な発言を行いました。

 ただ、ディスインフレのプロセスが始まっていることに言及したことを市場は重要視。発言後はドル売りが広がりました。短期金利市場動向をみると、次回3月はともかく、パウエル議長があと数回とした利上げ見通しに沿い、12月のFOMCで示されたターミナルレート5.00-5.25%に到達する5月のFOMCについては、金利据え置き見通しが広がっています。また議長が否定した年内利下げについても、議長発言後に期待が逆に強まっており、11月のFOMCでの利上げ開始が大勢の見通しに。さらに12月のFOMCでの2回目の利上げが大勢になっています。

 このように市場の見通しとパウエル議長の姿勢にずれがあることは議長も認識しており、今回の発言機会でどのような姿勢が示されるのかが注目されます。

 そのほか、バーFRB副議長、クックFRB理事、ウォラーFRB理事などの常任理事や、FOMC副委員長を兼ねるウィリアムズNY連銀総裁、ボスティック・アトランタ連銀総裁、カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁、ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁らも講演やインタビューなどの予定が入っています。

 このうち最も注目を集めそうなのが、タカ派の代表格とされるウォラーFRB理事。先月は同理事が0.25%の利上げ見通しを示したことで、しぶとく残っていた0.5%利上げ継続見通しがほぼなくなった経緯があります。今回、物価鈍化を受けて今後の利上げに慎重な姿勢を示すようだと、5月の利上げ期待がもう一段後退し、ドル売りが一気に強まる可能性があります。

MINKABU PRESS 山岡和雅

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執筆者 : MINKABU PRESS

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