令和臨調の提言受けて円買い一時強まる=東京為替概況
令和臨調の提言受けて円買い一時強まる=東京為替概況
ドル円は前週末終値に近い129円台後半でスタートし、130円29銭を付けるなど、午前中は円売りの動きが優勢となった。朝の日経平均の上昇などをきっかけとしてクロス円を含めて全般に円売りが優勢となった。ただ、材料的ンはそれほど大きなものではなく、FOMCなどをにらんで取引を手控得る動きが目立つ中で、仲値絡みでのドル買い円売りなどが主導した形。
その後一気に円買いが進んだ。令和臨調(令和国民会議)が政府・日銀に新たな共同声明を出すように提言したことが円買いを誘った。2%目標を長期目標にすることなどが提言に盛り込まれていた。提言をまとめ会見を行った翁共同座長(日本総研理事長、日銀出身)や平野三菱UFJ特別顧問などから現状についての厳しい姿勢が示されたことを受けて、利上げに向けた動きが強まるとの期待に繋がり、円買いとなった形。
ドル円は一時129円21銭を付けた。午前中141円60銭台を付けたユーロ円が140円50銭台を付けるなど、円買いの動きが広がった。
その後は円買いが一服し調整の動き。戻りは鈍いものの、ここからの円高トライには慎重。
執筆者 : MINKABU PRESS
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