ネットフリックスが決算受け上昇 会員数が予想以上の伸び 広告プランが貢献＝米国株個別

　ネットフリックス＜NFLX＞が上昇。前日引け後に１０－１２月期決算（第４四半期）を発表し、１株利益は予想を大きく下回ったもののの、売上高は予想範囲内となった。ただ、有料会員数が予想を大きく上回る伸びを示し、北米を始めとした各地域で好調な伸びを示したことが好感されている。新たな広告付きプランが会員数を押し上げたようだ。

　アナリストからは、新たな広告サポート層と昨年末のオリジナルコンテンツの品質が加入者増に貢献した。昨年最後の２カ月間のコンテンツの強さと、値上げに伴う解約が少なかったことが加入者の伸びを押し上げたとの評価も聞かれた。

　しかし、同社の新たなパスワード共有ルール導入で、解約が急増することも予想され、第１四半期の純増数の見通しについては、自身の従来予想を引き下げるとした。

　同社はまた、ヘイスティングスＣＥＯが退任し、ピーターズＣＯＯが共同ＣＥＯに就任する人事も発表した。

（１０－１２月・第４四半期）
・1株利益：0.12ドル（予想：0.42ドル）
・売上高：78.5億ドル（予想：78.6億ドル）
・営業利益率：7.0％（予想：4.4％）
・有料会員数：+766万（予想：+450万）
　　北米：+91万件（予想：+55.3万件）
　　EMEA：+320万人（予想：+130万人）
　　南米：+176万人（予想：+72.7万人）
　　アジア・太平洋：+180万人（予想：+190万人）
・FCF：3.32億ドル（予想：5.69億ドル）

（１－３月・第１四半期見通し）
・1株利益：2.82ドル（予想：2.99ドル）
・売上高：81.7億ドル（予想：81.7億ドル）
・営業利益率：19.9％（予想：21.7％）

（通期見通し）
・FCF：30億ドル以上（予想：24.1ドル）
・営業利益率：21～22％

（NY時間09:33）
ネットフリックス＜NFLX＞　334.70（+18.92　+5.99%）

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美