デルタ航空が決算受け下落 コスト増が水を差す=米国株個別
デルタ航空<DAL>が取引開始前に10-12月期決算(第4四半期)を発表し、売上高は予想範囲内だったものの、1株利益は予想を上回った。ただ、株価は冴えない反応。ガイダンスを公表しており、第1四半期の1株利益の見通しが予想を大きく下回ったことが嫌気されている。
コスト増が旅行需要の回復を生かそうとする努力に水を差している。同社は声明で「この見通しには予想される人件費の上昇とネットワークの再構築による影響が含まれている」と語った。一部のアナリストはコスト増を織り込んでいなかった。
パイロットが4年契約で少なくとも34%の累積賃上げを要求していることも一因にある。労働に加えて同社は夏の旅行のピークを前に、パンデミック削減のネットワークを再構築する作業に関するコストとも格闘している。
(10-12月・第4四半期)
・1株利益(調整後):1.48ドル(予想:1.30ドル)
・売上高:122.9億ドル(予想:122.2億ドル)
旅客:108.9億ドル(予想:106億ドル)
貨物:2.48億ドル(予想:2.92億ドル)
・旅客搭乗率:85%(予想:86.1%)
・有効座席マイル(ASM):595.1億マイル(予想:596.6億マイル)
・有償旅客マイル数(PRASM):504.8億マイル(予想:512億マイル
(1-3月・第1四半期見通し)
・1株利益(調整後):0.15~0.40ドル(予想:0.54ドル)
・売上高:2019年比14~17%増
(通期見通し)
・1株利益(調整後):5.00~6.00ドル(予想:5.10ドル)
・売上高:前年比15~20%増
・FCF:20億ドル以上
(NY時間10:22)
デルタ航空<DAL> 37.59(-2.01 -5.08%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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