ベライゾンが決算受け下落 携帯電話加入者数の伸びが大きく予想を下回る=米国株個別
ベライゾン<VZ>が下落。取引開始前に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。ただ、株価は冴えない反応。携帯電話加入者の純増数が月8000人増に過ぎず、予想の3万8500人を大きく下回ったことが嫌気されている模様。
これは、より競争の激しい市場における同社の課題を浮彫にしており、前日決算を発表したライバルのAT&T<T>とは対照的な結果となった。
同社は市場でのリードを維持しなければならないというプレッシャーにさらされている。競合他社の景品に対抗するために無料通話キャンペーンを再開。ここ数週間は携帯電話や家庭用インターネットに低料金の従量制プランを新たに導入し、クレジット履歴がほとんどない顧客まで取り込んでいる状況。
(1-3月・第1四半期)
・1株利益(調整後):1.32ドル(予想:1.28ドル)
・売上高:342億ドル(予想:338億ドル)
携帯部門:272.9億ドル(予想:270億ドル)
・携帯加入者増減:月間+8000人(予想:+3万8500人)
・ポストペイド携帯契約純増減数:+38.80万件(予想:+34.79万件)
・EBITDA(調整後):120億ドル(予想:120.7億ドル)
(通期見通し)
・1株利益(調整後):5.10~5.25ドル(予想:5.18ドル)
(NY時間10:01)
ベライゾン<VZ> 35.55(-1.45 -3.92%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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執筆者 : MINKABU PRESS
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