マイクロンは不調な決算も上昇 迅速な対応を示したことを好感=米国株個別
マイクロン・テクノロジー<MU>が上昇。前日引け後に6-8月期決算(第4四半期)を発表し、売上高は予想を下回ったものの、1株利益は予想を上回った。ただ、第1四半期の1株損益の見通しが予想外に弱く、赤字の可能性も見込んだほか、粗利益率の見通しも予想を大きく下回った。売上高見通しも予想を大きく下回っている。
PCやスマホの需要減への懸念が改めて示された格好で、顧客が未使用チップの在庫を減らすため注文を削減しており、厳しい価格設定環境にある。
株価は決算発表直後は時間外で売りが強まったものの、その後に買い戻しが膨らむ展開。同社が需要減への対応を迅速に進めていることを明らかにしたことが好感されている模様。
既存工場の生産抑制や、設備投資の削減が含まれる。同社のメロートラCEOは、「2023年度に設備投資を30%減少させる。確かに市場環境は厳しいが、迅速な行動で対応する。前例のない環境だが、長期的な原動力は損なわれていない」と語った。
(6-8月・第4四半期)
・1株利益(調整後):1.45ドル(予想:1.37ドル)
・売上高:66.4億ドル(予想:68.0億ドル)
・粗利益率(調整後):40.3%(予想:39.7%)
・営業キャッシュフロー:37.8億ドル(予想:36.7億ドル)
(9-11月・第1四半期見通し)
・1株損益(調整後):-0.06~+0.14ドル(予想:0.87ドル)
・売上高:40~45億ドル(予想:60.2億ドル)
・粗利益率(調整後):24~28%(予想:33.6%)
(NY時間09:44)
マイクロン<MU> 50.82(+0.81 +1.61%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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