UPSは好決算も株価は冴えない反応=米国株個別
貨物輸送のUPS<UPS>が取引開始前に4-6月期決算(第2四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。米国内の小包が好調だった。通期見通しも公表し、従来の見通しを再確認したほか、自社株買いを30億ドルに引き上げた。
ただ、株価は冴えない反応。1日の平均荷物量は米国で4%、国際事業で13%以上減少した。これは、消費者の購買パターンがサービスへの支出にシフトしたことが背景にある。
しかし、同社のトメCEOは2020年6月の就任以来、量から質への転換で、戦略を医療や中小企業などより収益性の高い顧客に焦点を合わせてきた。運賃の引き上げと従来大口顧客に与えられていた割引を制限したことにより支援されている。
(4-6月・第2四半期)
・1株利益(調整後):3.29ドル(予想:3.15ドル)
・売上高:247.7億ドル(予想:246.3億ドル)
米国内小包:154.6億ドル(予想:153.3億ドル)
国際小包:50.7億ドル(予想:50.3億ドル)
サプライチェーン・フレイト:42.3億ドル(予想:42.3億ドル)
(通期見通し)
・売上高:1020億ドル(予想:1020億ドル)
・営業利益率(調整後):約13.7%(予想:13.7%)
・設備投資:約55億ドル(予想:54.7億ドル)
(NY時間10:15)
UPS<UPS> 181.42(-6.49 -3.45%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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執筆者 : MINKABU PRESS
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