米中古住宅販売は３カ月連続で減少 米住宅市場のピークを示す＝ＮＹ為替

　日本時間２３時に４月の米中古住宅販売件数が発表され、年率換算で５６１万件と３カ月連続で減少した。予想も下回っている。インフレとＦＲＢの積極利上げの中で住宅ローン金利が急上昇しており、３０年物住宅ローン金利は５％超に上昇する中、今回も米住宅市場のピークを示す内容となった。

　発表元の全米リアルター協会（ＮＡＲ）のチーフエコノミスト・ユン氏は「住宅価格上昇と住宅ローン金利の急激な上昇が、購入者の購買意欲を低下させた。今後数カ月はさらに減少が見込まれ、過去２年間の顕著な急増の後、流行前の住宅市場に戻る可能性が高い」と述べた。

　ただ、為替市場の反応は限定的。ドル円は１２７．３５円付近、ユーロドルは１．０５６５ドル付近での推移となっている。

米中古住宅販売件数（4月）23:00
結果　561万件
予想　567万件　前回　575万件（577万件から修正）

米中古住宅販売詳細（4月）
販売件数　561万件（前回：575万件）（年率換算）
平均価格　39.76万ドル（38.65万ドル）
中間価格　39.12万ドル（37.48万ドル）　
在庫　2.2ヵ月分（1.9ヵ月分）
（）は前回値

USD/JPY　127.33　EUR/USD　1.0567　GBP/USD　1.2507

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美