パランティアが決算受け大幅安 顧客の伸び鈍化 会見で核戦争の可能性に言及=米国株個別
パランティア・テクノロジーズ<PLTR>が大幅安。同社は米国の防衛・諜報機関のアナリスト向けにソフトウェアを提供する。取引開始前に1-3月期決算(第1四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想範囲内となった。ただ、市場は第2四半期の見通しを嫌気している。予想を下回る売上高見通しを示したほか、営業利益率は第1四半期から急低下を見込んでいる。
同社は顧客ごとにカスタマイズした製品を提供するためにソフトウェアを改良してきたが、顧客の伸びは鈍化。第1四半期では、政府系からの収益の伸びは16%に鈍化し、予想の6%増よりは良かったが、市場は不満のようだ。
同社は、ウクライナ危機が常態化し、ますます不確実な未来を予想。今年一杯は政府からの売り上げが増加すると見ている。一方、同社のカープCEOとグレイザーCFOの両氏は説明会で核戦争の可能性を警告。「核戦争の脅威は、世間で言われているよりも遥かに高い。報道を見ていると、ほとんどが非現実的だ」と述べた。
(1-3月・第1四半期)
・1株利益(調整後):0.02ドル(予想:0.03ドル)
・売上高:4.46億ドル(予想:4.43億ドル)
・営業利益(調整後):1.17億ドル
・営業利益率:26%
・EBITDA(調整後):1.22億ドル(予想:1.11億ドル)
(4-6月・第2四半期見通し)
・売上高:4.70億ドル(予想:4.87億ドル)
・営業利益率:20%
(NY時間10:33)
パランティア<PLTR> 7.45(-2.03 -21.41%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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執筆者 : MINKABU PRESS
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