GEが決算受け下落 通期の見通しを下方修正=米国株個別
GE<GE>が取引開始前に1-3月期決算(第1四半期)を発表しており、売上高は予想範囲内だったものの、1株利益は予想を上回った。マクロ環境の逆風にもかかわらず、利益改善が続いているとしている。航空、ヘルスケアの受注は引き続き堅調で中国を注視しているとしている。また、ウクライナ危機の損失として2.3億ドルを引き当てた。取締役会は最大30億ドルの自社株買いを決定している。
ただ、株価は冴えない反応。通期の1株利益の見通しを従来予想の下限に下方修正したほか、売上高も下方修正したことが嫌気されている模様。
アナリストからは、再生可能エネルギー事業の損失拡大とヘルスケア事業の圧迫により、業績はほぼ横ばいであった。経営陣は通期の1株利益のレンジ下限に取り組んでいるが、残念だが、現実的な判断だと指摘ている。
(1-3月・第1四半期)
・1株利益(調整後):0.24ドル(予想:0.20ドル)
・売上高:170.4億ドル(予想:170.3億ドル)
航空機:56億ドル(予想:56.3億ドル)
電力:35億ドル(予想:37.5億ドル)
ヘルスケア:43.6億ドル(予想:41.7億ドル)
再生可能エネルギー:28.7億ドル(予想:30.7億ドル)
・FCF:-0.88億ドル(予想:-8.39億ドル)
(通期見通し)
・1株利益(調整後):2.80~3.50ドルの下限(従来:2.80~3.50ドル)(予想:3.24ドル)
(NY時間09:41)
GE<GE> 82.37(-7.51 -8.36%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。