ベライゾンに見切り売り強まる 50ドル水準を堅持できるか注目=米国株個別
ベライゾン<VZ>がきょうも売りを強めており、ダウ平均を圧迫している。きょうの下げで強いサポートとなっていた51ドルをブレイクしており、見切り売りが強まっている模様。昨年にサポートされた50ドルも下回る動きを見せており、その水準を堅持できるか注目される。
先週の決算を受けて売りが強まっている。通期の1株利益を以前に示した範囲の下限に下方修正し、急速に進むインフレや店舗への客足の鈍化が示された。競合のAT&T<T>やTモバイルUS<TMUS>に市場シェアを徐々に奪われつつあり、第1四半期の電話顧客は3万6000人の純減となっていた。減少数は予想よりも小幅に留まったが、同社ではキャンペーンの拡大で費用がかさんでいる。
アナリストからも投資判断を「中立」に引き下げる動きが見られている。同社は引き続き5Gにおいて好位置にあると思われるが、相対的なバリュエーションにより、投資判断を引き下げたという。AT&T<T>と比較しても割高で取引されていると指摘した。
(NY時間14:49)
ベライゾン<VZ> 49.73(-2.18 -4.20%)
AT&T<T> 19.50(-0.02 -0.10%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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