ドル円高止まり、マクロン再選は禁輸・原油高・円安を示唆=東京為替前場概況
東京外為市場でドル円は128.69円まで強含み。今週水曜日以降は上昇が一服しているものの、目立った値幅調整に入ることなく、最近の高値圏を維持している。今週末の仏大統領選の決選投票を控えて模様眺めムードが強い。
仏大統領選で下馬評どおりに現職のマクロン大統領が続投を決めた場合、来週にも欧州連合(EU)はロシア産石油の完全禁輸を発表する可能性がある。原油相場の急騰は仏大統領候補のルペン氏の追い風になることから、禁輸開始は来週以降とみられている。EUの禁輸は依存度からして非現実的で、欧州経済へ大打撃となるが、禁輸で合意するなら驚きは大きく、原油高を煽るリスクがある。
ドル円に連動し、ユーロ円は139.48円付近、ポンド円は167.58円付近まで強含み。昨日から利益確定の売りに押されている豪ドル円は94円半ばで推移。戻りは限定的で、94.72円付近までとなっている。
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執筆者 : MINKABU PRESS
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