テスラが決算受け大幅高 強いEVへの需要続く サプライチェーン問題も強気維持=米国株個別
テスラ<TSLA>が大幅高。前日引け後に1-3月期決算(第1四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。過去最高。サプライチェーンの制約が続く中でも、電気自動車(EV)への強い需要に支えられた。
サプライチェーン問題については年内も続くと警告しているもののマスクCEOは、サプライチェーンの問題が続いても生産が年内に加速するとの見通しを示した。上海市のロックダウンで同社工場は操業停止を余儀なくされたが、同工場における年前半の生産の落ち込みを穴埋めできるとしている。第3四半期と第4四半期にはかなり上向き、今年の生産が150万台超に拡大するペースにあるとも述べた。昨年の世界出荷台数は約93.6万台だった。
販売台数は年平均50%増の目標を維持したほか、年後半には、テキサス州のギガファクトリーでセル数4680の構造用パックとセル数2170の非構造用パックの両方でモデルYを生産できるようになる予定だとしている。メガパック工場については需要増に伴い生産量を拡大するとしている。
アナリストからも前向きなコメントが多く聞かれ、サプライチェーン問題にもかかわらず、同社への旺盛な需要と自信に満ちた見通しを賞賛。「サプライチェーン問題が依然として自動車業界の重荷であり、世界的な物流問題がある中、シンデレラのような納入台数は、同社にとってかなり堅調に見えるEV需要の軌道を物語っている」という。「ガイダンスに関しては、サプライチェーン問題が明らかに制限要因となっているものの、年平均50%増の販売台数の目標を維持したことは驚くには値しない」と述べた。
(10-12月・第4四半期)
・1株利益(調整後):3.22ドル(予想:2.27ドル)
・売上高:187.6億ドル(予想:179.2億ドル)
・自動車粗利益率:32.9%(予想:28.4%)
(NY時間09:34)
テスラ<TSLA> 1075.81(+98.61 +10.09%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。