ダウ平均は続伸 きょうもIT・ハイテク株中心に買い戻し優勢=米国株前半
NY株式9日(NY時間12:36)
ダウ平均 35707.98(+245.20 +0.69%)
ナスダック 14405.75(+211.29 +1.49%)
CME日経平均先物 27710(大証終比:+160 +0.58%)
きょうのNY株式市場でダウ平均は続伸。きょうもIT・ハイテク株中心に買い戻しが優勢となっており、ダウ平均は一時360ドル超上昇。ナスダックも1%超の大幅高となっている。
ナスダックは今年初めに調整局面に入った後、1月27日の直近安値から7%超戻している。しかし、ウォール街の専門家の多くは、金利上昇と市場のボラティリティ上昇の中で、IT・ハイテク株の短期的な見通しについては慎重な見方も少なくない。警戒感はやや薄れたものの、不当に上昇しているIT・ハイテク株には注意すべきとの声も出ている。
決算では、チポトレ<CMG>が好決算を発表し上昇。一方、リフト<LYFT>はアクティブユーザー数が前四半期より減少したと発表し、売りが先行して始まったものの、全体の買い戻しの流れでプラスに転じている。
S&P500企業の約60%が発表を終えているが、約77%が予想を上回る利益を計上している。メタ・プラットフォームズ<FB>はネガティブ・サプライズだったが、全体的には底堅い企業業績が示されたとの評価も多い。本日は引け後にディズニー<DIS>、マテル<MAT>、MGMリゾーツ<MGM>、ウーバー<UBER>が発表を予定。
市場は明日の米消費者物価指数(CPI)の発表を待っている。総合指数で前年比7.4%、コア指数で5.9%と前回よりもインフレが進むことが予想されている。ただ、市場はFRBの利上げをだいぶ織り込んでおり、かなり強い数字でなければ、株式市場はネガティブな反応を示さない可能性も留意されるとの指摘も出ている。前回の米CPIの発表がそうだった。
個別にドラッグストアや薬剤給付管理(PBM)など総合ヘルスケアのCVSヘルス<CVS>が下落。10-12月期決算(第4四半期)を発表しており、既存店売上高が予想を上回った。ただ、通期の見通しに関しては、1株利益の見通しを据え置いたほか、営業キャッシュフローの見通しを下方修正した。どちらも予想も下回った。
CVSヘルス<CVS> 104.55(-6.28 -5.67%)
チポトレ<CMG> 1598.20(+137.85 +9.44%)
リフト<LYFT> 43.24(+2.04 +4.95%)
アップル<AAPL> 175.56(+0.73 +0.41%)
マイクロソフト<MSFT> 308.51(+3.95 +1.30%)
アマゾン<AMZN> 3231.80(+3.53 +0.11%)
アルファベットC<GOOG> 2819.98(+35.72 +1.28%)
テスラ<TSLA> 928.80(+6.80 +0.74%)
メタ・プラットフォームズ<FB> 228.23(+8.05 +3.66%)
AMD<AMD> 130.80(+2.57 +2.00%)
エヌビディア<NVDA> 264.16(+13.08 +5.21%)
ツイッター<TWTR> 37.08(+1.10 +3.06%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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執筆者 : MINKABU PRESS
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