アップルが反発 判決を冷静に受け止める向きも=ダウ採用銘柄
アップル<AAPL>が反発しており、ダウ平均をサポートしている。先週末にエピック・ゲームス社が同社のアップストアの取引慣行は反トラスト法で規制されるべきと訴えていた裁判で、カリフォルニア州オークランドの連邦地裁判事がアップルに対して、アプリの開発業者が購入者をアップストア以外の課金システムに誘導するのを認めるよう命じた。基本ソフト「iOS」用アプリに「ボタンや外部リンク」などを通じ、消費者をアップルの課金システム以外の購入手段に誘導することを容認する内容。
アップルは上訴の意向を示しているが、市場からは今後、今回の判決通りに結審すれば、アップルは年間数十億ドルの利益を失う可能性があるとの見方も出ている。開発業者次第の面もあるが、年間10億-40億ドルとの推計もあるようだ。
ただ一方で、楽観的な見方も出ている。今回の判決はアップルにとって打撃ではあるが、同社の時価総額であれば吸収できる可能性が高いという。また、独占企業と認定される可能性もあっただけに、そのリスクについては回避できたとしている。先週末に時価総額は約850億ドルが吹き飛んだ格好だが、裁判所の判断を冷静に受け止める向きもいるようだ。
(NY時間09:45)
アップル<AAPL> 150.16(+1.19 +0.80%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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