ファイザーが決算受け上昇 ワクチンの売上高見通しを上方修正=米国株個別
ファイザー<PFE>が上昇。4-6月期決算(第2四半期)を発表しており、1株利益、売上高とも予想を上回った。また、同社は、今年のワクチンの売上高見通しを335億ドルと、従来の260億ドルから上方修正した。デルタ株が猛威を振るい、各国で感染再拡大する中、ワクチンの需要が強いことが示された。ワクチンはこれまで10億回分を供給しており、7月半ばまでに21億回分を契約、年末までには30億回分を生産する予定。
同社はまた、デルタ株に効果のある新たなワクチン生産も試みている。当局からの承認を待って来月から新ワクチンの臨床試験を開始する見込みだと明らかにした。初回供給分は既に生産済みだという。
同社は2度のワクチン接種で得られた免疫をさらに強化するために、3度目の追加免疫接種の可能性について当局と協議している。ただ、米疾病対策予防センター(CDC)とFDAは追加免疫接種について、現時点では不要との見解を示しており、慎重姿勢を示している。
(4-6月・第2四半期)
・1株利益(調整後):1.07ドル(予想:0.99ドル)
・売上高:189.8億ドル(予想:187.9億ドル)
プレベナー・フランチャイズ:12.4億ドル(予想:12.4億ドル)
イブランス:14億ドル(予想:13.6億ドル)
エリキュース:14.8億ドル(予想:14.8億ドル)
ザーコリ:1.2億ドル(予想:1.36億ドル)
エンブレル:2.86億ドル(予想:2.95億ドル)
ゼルヤンツ:5.86億ドル(予想:6.84億ドル)
・ワクチン受注額:78億ドル(予想:70.5億ドル)
(通期見通し)
・1株利益(調整後):3.95~4.05ドル(従来:3.55~3.65ドル)(予想:3.75ドル)
・売上高:780~800億ドル(従来:705~725億ドル)(予想:738.7億ドル)
ワクチン:335億ドル(従来:260億ドル)
(NY時間13:41)
ファイザー 43.65(+1.55 +3.67%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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執筆者 : MINKABU PRESS
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