ルルレモンが下落 実店舗の既存店売上高が回復を見せず＝米国株個別

　ヨガウエアのルルレモン・アスレティカが下落。１１－１月期決算（第４四半期）を発表しており、ネット販売も含めた全体の既存店売上高は２０％増と予想を上回ったものの、実店舗は２９％減と予想以上の減少となり、実店舗の回復の鈍さが示された。ガイダンスも公表しており、概ね予想を上回る見通しを示している。

　経済再開が勢いを増す中、多くの買い物客がまだ巣ごもりの状態であることを示している。同社はパンデミック前に、イベントなどを通じて顧客を実店舗に引き付けることで売り上げを伸ばそうと計画していた。同社のマクドナルドＣＥＯは「今年も中国の２０店舗を含む、４０〜５０店舗をオープンする予定だ」と語っていた。

　一方、オンライン販売は好調で９２％急増した。同社はオンライン販売での売上高を２０１８年の２倍にするという目標を予定よりも３年も早く達成した格好となっており、現在、９つの市場で当日配達のテストを計画しているという。

　同社は現在、世界貿易を揺るがしている港とコンテナの障害の影響を受けており、一部の製品は空輸している。同社のフランクＣＦＯは、「この割高な配送手段は利益率を低下させているが、今四半期も続く予定だ」と述べていた。

（１１－１月・第４四半期）
・既存店売上高：20％（予想：12.6％）
　　実店舗：-29％（予想：-24.3％）
・1株利益（調整後）：2.58ドル（予想：2.49ドル）
・売上高：17億ドル（予想：16.6億ドル）
・在庫：6.47億ドル（予想：6.41億ドル）

（２－４月・第１四半期見通し）
・1株利益（調整後）：0.86～0.90ドル（予想：0.83ドル）
・売上高：11～11.3億ドル（予想：9.86億ドル）

（通期見通し）
・1株利益（調整後）：6.30～6.45ドル（予想：6.68ドル）
・売上高：55.5～56.5億ドル（予想：54.3億ドル）

（NY時間10:58）
ルルレモン　301.75（-15.34　-4.84%）

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美