ECBが目標をどの程度達成できないとみているかがポイントとの指摘も=NY為替
NY時間の終盤に入ってユーロ円は129円ちょうど付近での推移となっている。為替市場はドル高の流れが続く中、ユーロ円はドル円の上昇とユーロドルの下落に挟まれた格好となっており、129円台前半での振幅が続いている。
市場は今週のECB理事会に関心を集中しており、ECBが直近の国債利回りの急上昇について、どのような対応を示すか注目しているようだ。政策自体に変更はないものとみられている中、ラガルド総裁の会見や声明の内容に注目が集まっている。
また、今回の理事会はECBスタッフの最新の経済見通しも公表される。2021年と22年のGDPおよびインフレ見通しは上方修正してくるものとみられる。12月の政策および、第4四半期のGDP、英EU離脱交渉の合意、および米財政政策の上向きのサプライズなどが要因。
しかし、今回は2023年の見通しがより重要で、その中でもインフレが注目すべき最も重要な数値との指摘も出ている。言い換えれば、ECBが今後3年間の物価安定目標をどの程度達成できないとみているのかがポイントだという。
EUR/JPY 129.04 USD/JPY 108.89 EUR/USD 1.1850
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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