ボーイングに買いが集まる 事故の原因は金属疲労が有力視=ダウ採用銘柄
本日はボーイングに買いが集まっており、全体の上げをリードしている印象だ。特段の買い材料は見当たらないが、20日にボーイング777-200型機のエンジン炎上し、部品がコロラド州デンバー近郊に落下する事故が発生している。777型機は日米韓各国で運行が停止されており検査が実施されている状況。
この事故発生で同社株は今週に入って売られていたが、最新の情報では事故の主な原因は金属疲労との見方が有力視されている。この場合、ボーイングに責任はなく、むしろ、エンジンを製造したレイセオンおよび、検査会社の責任が大きい。また、市場からは777型機の運航を航空会社に迅速に促すなど、大惨事となった787MAXの時に比べて今回のボーイングの対応が素晴らしかったとの評価も出ている。
更に同社はきょう、南米とカリブ海でこの先20年間2610機の需要を見込んでいると発表したことも買い戻しを加速させている可能性もありそうだ。
本日の上げで株価は上値を拒んでいた220ドルの水準を回復しており、買い戻しに弾みがついているようだ。787MAXの問題やパンデミックでボーイングは大きく落ち込んでいたが、市場が景気回復への期待を高める中で、回復の恩恵を受けやすい循環株としてボーイングの見直し買いが活発に出ているのかもしれない。
(NY時間14:57)
ボーイング 226.37(+14.25 +6.72%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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