IBMが大幅安 売上高が予想下回り、10四半期連続の減収=ダウ採用銘柄
IBMが大幅安となっておりダウ平均を圧迫している。10-12月期決算(第4四半期)を発表しており、売上高が予想を下回った。売上高は前年比で6.8%の減収となり、10四半期連続の減収となっている。クラウド部門の売上高が予想ほど伸びなかった。同社は今回もガイダンス公表を見送り、昨年4月に通期見通しを撤回して以降、示されていない。
クリシュナCEOは経営資源をクラウドやAIへ注力する方針を示しているが、今回の決算からは進展が見られていない。同CEOは、成果は今後に出てくるとし、「年内の増収達成に自信がある」と説明していた。
同社は昨年10月に、マネジドインフラストラクチャーサービス部門をスピンオフし、株式を上場する計画を発表。同部門は現在、グローバル・テクノロジーサービス部門に属し、顧客データセンター管理など日々のインフラサービス業務のほか、機器のインストールおよび修理・運用を支援する従来型のITサポートを手掛ける。同部門は売上高と人員の約25%を占めるが、顧客がクラウドに移行し、パンデミックでインフラの更新が遅れる中で事業は縮小している。スピンオフは年内完了を予定している。
(10-12月・第4四半期)
・1株営業利益(調整後):2.07ドル(予想:1.79ドル)
・売上高:204億ドル(予想:207億ドル)
クラウド・コグニティブ:68.4億ドル(予想:72.6億ドル)
ビジネスサービス:41.7億ドル(予想:41.7億ドル)
テクノロジーサービス:65.7億ドル(予想:67.9億ドル)
システム:25億ドル(予想:24.8億ドル)
ファイナンス:2.86億ドル(予想:2.70億ドル)
・粗利益率(調整後):52.5%(予想:52.1%)
(NY時間09:52)
IBM 117.61(-14.04 -10.67%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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