ポンド一時大きく振幅、ハードブレグジット警戒も、交渉は継続

見通し 

ポンド一時大きく振幅、ハードブレグジット警戒も、交渉は継続

ドル円はもみ合い、目立った方向感見せず

【東京市場】105円台前半推移

 ドル円は105円台前半で頭の重い展開となっている。
昨日の海外市場では英国とEUとの通商協議の動向や、欧州を中心にここにきて広がる新型コロナウイルスの感染拡大状況をなどを懸念した
リスク警戒の動きがドル買いにつながる形で、ドル全面高基調となり、ドル円はNY市場で105円49銭まで上値を伸ばした。
 もっとも105円台半ばからの買いには慎重姿勢が見られ、東京市場ではやや調整売りが出る展開に。
じりじりと頭を抑えられる形で105円20銭前後まで一時値を落としている。

 ユーロドルは1.17台前半推移。昨日の海外市場でドル全面高基調を受けて1.17台後半から一時1.16台へ値を落とすなどユーロ安ドル高の動きに。
1.17台に回復して迎えた東京市場でもリスク警戒のドル買いの動きも1.16台への下げには慎重な姿勢が見られ1.17台前半でのもみ合いに。
今日まで行われるEU首脳会議への注目、この後英政府が発表する英・EU通商協議に関する英国の対応を前にした様子見などが見られた。

【ロンドン市場】ポンド振幅

 英・EU通商協議に絡んでポンドが振幅。
序盤は1.29割れから1.2960台まで上昇も、
ジョンソン首相がEUが真剣な交渉を拒否した。
根本的なアプローチを変更しなければ合意なき離脱に向かうと発言したことで
ポンド売りが一気に進み1.2860台まで。
ポンド円も136円40銭前後から135円40銭前後まで値を落とした。
しかし、交渉を打ち切るとの名言がなく、ポンド売りが落ち着いて値を戻している。

 ドル円はもみ合い。

【NY市場】ドル円小動き

 ドル円は小動きに終始。
米小売売上高が予想外に好結果となったことや
新型コロナウイルスのワクチン開発について、
ジョンソンエンドジョンソンの治験中止で後退していた期待が、
ファイザーが独ビオンテックと共同開発中のワクチン候補について11月下旬までに緊急使用許可を申請の用意と報じられ
期待感が広がっている。

 ポンドはロンドン市場の振幅を経て落ち着きを取り戻した。

【本日の見通し】様子見ムードが広がる可能性高い

 ペロシ下院議長が大統領選前の実施のデッドラインとして20日いっぱいという期限を示した米国の追加経済対策の動向や、
大統領選の支持率の動向などを確認したいという意向もあり、動きは限定的なものとなりそう。
 また、今日に関しては105円25銭に大口のオプションの満期が噂されており、動きにくい面も。
 
 ドル円は105円台前半を中心にレンジ取引が見込まれるところ。
 欧州通貨に関しては新型コロナの感染拡大がここにきて広がっていることが懸念材料となっており、やや頭が重くなる可能性も。
1.17を割り込んでいく動きに警戒感。
ポンドも同様、またポンドに関しては一応延長協議となっているEUとの自由貿易協定に関する通商協議の動向も気になるところ。
頭の重い展開も、積極的な取引は手控えられそう。

【本日の戦略】レンジ取引意識

 ドル円は105円台でのレンジ取引を意識。下がったところでは買いが出る流れとみられ
デイトレは買いから。
スウィングは様子見も。

※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません
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《10/16 金曜日》
    ドル円  ユーロドル  ユーロ円
始値  105.45  1.1708  123.45
高値  105.45  1.1746  123.71
安値  105.19  1.1694  123.12
終値  105.40  1.1718  123.48
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《10/16 金曜日の主要株式指数》
前日終値 前日比
日経  23410.63 -96.60
DOW   28606.31 +112.11
S&P    3483.81 +0.47
Nasdaq  11671.56 -42.31
FTSE   5919.58 +87.06
DAX   12908.99 +205.24
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《10/16 金曜日の商品市場》
NY原油先物11月限(WTI)(終値)
1バレル=40.88(-0.08 -0.20%)
NY金先物12 月限(COMEX)(終値)
1オンス=1906.40(-2.50 -0.13%)
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《10/16 金曜日に発表された主な経済指標》

【韓国】
雇用統計(9月)08:00
結果 3.9%
予想 3.7% 前回 3.2%(失業率)

【ユーロ圏】
ユーロ圏消費者物価指数(確報)(9月)18:00
結果 -0.3%
予想 -0.3% 前回 -0.3%(前年比)
結果 0.2%
予想 0.2% 前回 0.2%(コア・前年比)

ユーロ圏貿易収支(8月)18:00
結果 147.0億ユーロ
予想 N/A 前回 279.0億ユーロ(季調前)
結果 219.0億ユーロ
予想 180.0億ユーロ 前回 193.0億ユーロ(203.0億ユーロから修正)(季調済)

【米国】
小売売上高(9月)21:30
結果 1.9%
予想 0.8% 前回 0.6%(前月比)
結果 1.5%
予想 0.4% 前回 0.5%(0.7%から修正)(コア・前月比)

鉱工業生産指数(9月)22:15
結果 -0.6%
予想 0.5% 前回 0.4%(鉱工業生産指数)
結果 71.5%
予想 71.8% 前回 72.0%(71.4%から修正)(設備稼働率)

企業在庫(8月)23:00
結果 0.3%
予想 0.4% 前回 0.1%(前月比)

ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)(10月)23:00
結果 81.2
予想 80.5 前回 80.4

対米証券投資(8月)05:00
結果 278億ドル
予想 N/A 前回 113億ドル(108億ドルから修正)
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《10/16 金曜日に発表された主なイベント・ニュースなど》

【日本】
*若田部日銀副総裁
金融の安定性維持は危機時において極めて重要。
日銀の政策による利益はコストを大きく上回っている。
回復のペースはかなり緩やかになる可能性。
日銀は為替レートを目標にしていない。
日銀は為替の動きを極めて注意して追い続けている。
為替レートがインフレに及ぼす影響に留意する必要。

【ユーロ圏】
*メルケル独首相
EUと英国はともに妥協しなければいけない。
通商協議でいくつかの進展が見られるが、まだ多くの合意が必要となる。

*ルッテ・オランダ首相
バルニエEU主席交渉官は交渉を進めるための明確な姿勢を示した。
英国は貿易協定を結ぶためにもっと多くのことをする必要がある。
ジョンソン英首相はおそらく協議の継続を選ぶと考えている。

*マクルーフ・アイルランド中銀総裁
現在の環境では利下げは最善の手段ではない。
新たな決定を下す必要あるような証拠に変化はみられず。
しかし、あらゆる手段を用意しておく、多くの手段を有している。
経済活動制限が再導入されたとして、4月5月と同様の悪影響となるかは疑問。

*ビスコ伊中銀総裁
2年間は新型コロナ以前の経済状況には戻らないだろう。
早まった政策引き上げは避けなければならない。
財政、金融の両政策は引き続き景気刺激的である必要。
イタリア経済は第3四半期に予想より良好な数字になるとみている。
(ブルームバーグTV)

*レーン・フィンランド連銀総裁
ある程度の期間でインフレが目標を上回ること容認、経済と社会厚生の観点から納得できる。
インフレ目標を期間平均とすることメリットある。
最近の経済データ、特にサービス部門はいくぶん残念な数字だ。
経済回復に対する下方リスクを増すものだ。
景気回復の形状はルート型(平方根型)と表現することふさわしいだろう。

*EU、英国との通商交渉を来週ロンドンで継続すると想定。
(ロイター)

*EU当局者 EUと英国の交渉担当者が16日に協議する見通し。
(ブルームバーグ)

*フォンデアライエン欧州委員長
EU交渉チームはロンドンに向かい協議を集中して行う

【英国】
*ラーブ英外相
英首相が16日にEUとの通商交渉で発言する。
EUとの通商合意は双方の善意あれば可能。
我々はブレグジットですべてで妥協することはできない。
ブレグジットに関するEUの立場に失望かつ驚いている。
われわれは合意に近づいている。
合意は相手側(EU側)にも依存している。

*ジョンソン英首相
1月の合意なき離脱に準備しなければならない。 
EUが根本的なアプローチ変更をしなければ、合意なき離脱に向かうだろう。
EUは真剣な交渉を拒否した。
オーストラリア型の合意の準備をすべき。
カナダ型の合意は機能しないと示唆。
独立した国として繁栄する。
EUは英国にカナダと同じ条件の通商協定を提示する意思ない。
EUは自由貿易協定を結ぶ構想を放棄した。

【米国】
*クドロー米国家経済会議(NEC)委員長
昨夜、ムニューシン米財務長官と対話した。
大統領選前の合意の可能性はない。(追加経済対策について)
支援策の合意に向けて、上院共和党の十分な賛成票があるかもしれない。

*ブラード・セントルイス連銀総裁
FRBの新たな枠組みは広範囲の合意があった。
リフレショックに敏感に反応する可能性はない。
順イールドカーブは先行きに楽観的な見方を反映。
失業率は比較的急速な低下を見込む。
多くの失業者は一時解雇の状況にある。
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《本日予定されている主な経済指標》

【英国】
ライトムーブ住宅価格(10月)8:01
予想 前回 0.2%(前月比)
予想 前回 5.0%(前年比)

【日本】
通関ベース貿易収支(9月)8:50
予想 9898億円 前回 2486億円(2483億円から修正)
予想 8625億円 前回 3506億円(季調済)

【中国】
実質GDP(第3四半期)11:00
予想 3.3% 前回 11.5%(前期比)
予想 5.5% 前回 3.2%(前年比)

鉱工業生産(9月)11:00
予想 5.8% 前回 5.6%(前年比)
予想 1.0% 前回 0.4%(年初来・前年比)

小売売上高(9月)11:00
予想 1.7% 前回 0.5%(前年比)
予想 -7.4% 前回 -8.6%(年初来・前年比)

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執筆者 山岡和雅

執筆者 : 山岡和雅|MINKABU PRESS 外国為替情報担当 編集長

1992年米チェースマンハッタン銀行(現JPモルガン・チェース)東京支店入行、ディーリングルームに配属され、外国為替ディーラーに。英ナショナルウェストミンスター銀行、RBS銀行などで10年以上外国為替ディーラーとして市場の最前線に。その後大手FX会社などで外国為替市場のアナリストとして個人向けの外国為替情報の配信業務に携わり、2016年3月から、みんかぶグループに参画。 (社)日本証券アナリスト協会検定会員

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