ドル安基調意識も、東京市場の値幅はかなり限定的に=東京為替概況
昨日ユーロドルが一時1.19台を回復するなど、ドル全面安基調が進む中で、ドル円も105円32銭を付ける動きが見られた。もっとも、米株高の動きからクロス円での円売りが出たこともあり、ドル円はその後105円台半ばを回復して東京朝を迎えた。
東京市場では105円60銭からが重く、東京勢の本格参加後いったん強まったドル安トライに105円46銭まで。ただ、昨日の安値を試すだけの勢いがなく、すぐに105円50銭台に値を戻すと、その後は105円50銭台を中心とした狭いレンジでもみ合いに。
昨日1.19台を付けた後、1.1850台まで調整が入ったユーロドルは1.18台後半での推移が続いた。朝のドル安トライでは1.1886まで上昇も、1.19を再び試す勢いはなく、その後は1.1870を挟んでのレンジ取引に。
この後15時に英中銀金融政策会合(MPC)、金融安定化報告、ベイリー総裁会見などを控える英ポンドは、1.3130台での推移。昨日のドル全面安で対ドルで1.3161まで上昇したポンドドルは、その後1.3100台まで調整が入り、1.3120前後で東京朝を迎えると、。1.31台前半推移が続いた。昨日の対ドルでの上昇も、ユーロドルなどに比べると控えめで、MPCを前にやや慎重な姿勢が見られた。MPCでは現状政策の維持が見込まれているが、今後に向けた追加緩和の示唆が行われる可能性があり、注目されている。
MINKABU PRESS 山岡和雅
執筆者 : MINKABU PRESS
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