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衝撃の雇用統計にリスク選好の動き強まる

見通し 

衝撃の雇用統計にリスク選好の動き強まる

雇用統計はまさかの250万人増、予想値との乖離は1000万人規模に

【東京市場】堅調地合いを維持

ドル円は109円20銭台を付けて、昨日NY市場の高値を更新するなどしっかりの展開となった。

 昨日109円台を回復したドル円は、ロンドン市場で109円10銭台まで上昇した後、
いったんは利益確定売りが広がり108円62銭まで調整が入った。
しかし、NY市場で再びドル高円安の動きが広がり、109円10銭台まで上昇。
その意流れの中で109円台で東京朝を迎えると、株が思ったほど下がらなかったこともあり、9時すぎに109円23銭近辺まで上値を伸ばした。
もっとも直近高値を更新する中で、ゴトウビでの仲値需要が輸出からの持ち込み超となったといううわさもあり、
仲値にかけて値を落とし109円05銭近辺まで。その後は109円台前半でのもみ合いが続く展開。
午後に入って株がプラス圏を回復したことなどを好感した円売りが入り、ドル円は朝の高値を超える動きに。

【ロンドン市場】雇用統計待ち

 ドル安・円安の動きが一服している。欧州株や米株先物、原油相場などは引き続き堅調に推移しており、
今週のリスク選好の流れは維持されている。ただ、米雇用統計発表をこの後に控えて、やや調整の動きが入っている。

【NY市場】衝撃の雇用統計に

 衝撃の雇用統計結果に一気にリスク選好が広がった。
注目された米雇用統計は、まさかのプラス圏。
予想値との乖離は約1000万人と過去最大(それもかなり大きくこれまでの記録を超えて)
失業率も予想外に前回から低下。
各州の段階的な経済再開で前回3月の雇用者の半分近くが失業する衝撃的な状況となったレジャー・ホスピタリティ部門で
120万人増と、一気に雇用の回復が見られたことなどが背景にあるとみられる。
米株式市場の大幅高が見られ、ダウ平均は一時1000ドルを超える上昇に。
ドル円も109円台前半から一時109.85近辺まで上値を伸ばした。

【本日の見通し】驚きの米雇用統計を受けての展開

 先週末の米雇用統計が驚きの好結果となったことを受けて、リスク選好の流れが広がっている。
ドル円は109円85銭を間で付けた後110円手前の売りに少し調整が入っているが、109円台半ばがすでにしっかりとしており、
上値期待の強い展開に。
 OPECプラスの減産延長合意も加わり、リスク選好の流れが週明けも強まっており、ドル円は上方向の期待がかなり強い。
110円台回復の期待感が広がっている。

 今週は米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えているが、金融政策は維持見込み。今後に向けたフォワードガイダンス調整が注目も、流れを変えるだけの勢いは見られずか。

【本日の戦略】リスク選好の動き継続

 ドル円はしっかりの展開、110円手前の売りも押し目は限定的。
110円超えを意識しての展開で、スウィングはもう少し押し目を待ちたいところだが、
109円台前半ではいったん買いか。
デイトレはもう少し早めに買いからの回転を意識、110円手前の売りが残っているため
早めの回転で見切りも早く。

※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません

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《6/5 金曜日》
    ドル円  ユーロドル  ユーロ円
始値  109.15  1.1338  123.74
高値  109.85  1.1384  124.43
安値  109.05  1.1279  123.54
終値  109.59  1.1292  123.71
—+—+—+—+—+—+—+–+–
《6/5 金曜日の主要株式指数》
前日終値 前日比
日経  22863.73 +167.99
DOW   27110.98 +829.16
S&P    3193.93 +81.58
Nasdaq  9814.08 +198.27
FTSE   6484.30 +142.86
DAX   12847.68 +417.12
—+—+—+—+—+—+—+–+–
《6/5 金曜日の商品市場》
NY原油先物7月限(WTI)(終値)
1バレル=39.55(+2.14 +5.72%)
NY金先物8 月限(COMEX)(終値)
1オンス=1683.00(-44.40 -2.57%)
-+—+—+—+—+—+—+—+—+-
《6/5 金曜日に発表された主な経済指標》

【日本】
景気一致指数・速報値(4月)14:00
結果 81.5
予想 82.7 前回 90.2

景気先行指数・速報値(4月)14:00
結果 76.2
予想 76.3 前回 84.7

【シンガポール】
小売売上高(4月)14:00
結果 -31.7%
予想 -27.0% 前回 -1.3%(前月比)
結果 -40.5%
予想 -34.9% 前回 -13.3%(前年比)

【ユーロ圏】
ドイツ製造業新規受注(4月)15:00
結果 -25.8%
予想 -19.9% 前回 -15.6%(前月比)
結果 -36.6%
予想 -29.7% 前回 -16.0%(前年比)

【カナダ】
雇用統計(5月)21:30
結果 28.96万人
予想 -50.00万人 前回 -199.38万人(雇用者数)
結果 13.7%
予想 15.0% 前回 13.0%(失業率)

Ivey購買担当者景況感指数(5月)23:00
結果 39.1
予想 N/A 前回 22.8

【米国】
雇用統計(5月)21:30
結果 250.9万人
予想 -750.0万人 前回 -2,068.7万人(-2,053.7万人から修正)(非農業部門雇用者数)
結果 13.3%
予想 19.0% 前回 14.7%(失業率)

民間部門雇用者数
結果 309.4万人
予想 -675.0万人 前回 -1972.4万人(-1955.7万人から修正)

製造業雇用者数
結果 22.5万人
予想 -40.0万人 前回 -132.4万人(-133.0万人から修正)

平均時給
結果 -1.0%
予想 1.0% 前回 4.7%(前月比)
結果 6.7%
予想 8.5% 前回 8.0%(7.9%から修正)(前年比)

週平均労働時間
結果 34.7
予想 34.3 前回 (34.2から修正)

労働参加率
結果 60.8%
予想 60.1% 前回 60.2%
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《6/5 金曜日に発表された主なイベント・ニュースなど》

【米国】
*トゥーミー共和党上院議員
上院共和党の一部は中国当局と協力する銀行を罰する法案を支持している。
香港の自治が侵食され、基本的な人権よりも利益を優先することを選んだ銀行を罰する。
上院銀行委員会では、米国の制裁が香港に対して逆効果をもたらす可能性を確認する委員も出ている。

*ペンス副大統領
米雇用統計は異例のニュース。
追加刺激策の議論は続いている。
追加刺激策は成長に焦点をあてたものである必要。
トランプ大統領は給与税減税の実施を信じている。
中国のウイルスに対する行動は大統領の強硬な姿勢を再確認させた。

*クドロー米国家経済会議(NEC)委員長
水面下で議会と取り組んでいる。(景気刺激策で)
7月4日以降に議会再会後に本格的に協議。
次の景気刺激策は拙速に実施したくはない。

【ユーロ圏】
*デコス・スペイン中銀総裁
デフレリスクがECBによるPEPP(パンデミック緊急購入プログラム)の拡大の決定の要因の一つ。
私はこの危機が本質的なディスインフレを引き起こしていると考えている。
低インフレによって問題が蓄積しており、ECBの行動につながった。

*独連銀経済見通し
ドイツ経済はリセッションの底を打ち、再び成長しつつある
今年のGDPは7.1%縮小する見通し
新型コロナ封じ込めのための制限は一部続いており、回復はまだ弱い

*レーンECBチーフエコノミスト
ECBはあらゆる措置を調整する用意ある
PEPPの再投資についての決定は危機が一時的な性格のものであること反映
PEPPの増額は見通しに対して釣り合いがとれるようにしたもの

*バルニエEU首席交渉官
EUと英国の今週の協議、大きな進展なかった

【日本】
*関係者
日銀は今月の決定会合で2020年下半期の緩やかな回復見通しを維持へ
4月もしくは5月の日本経済が底入れすると見込む
(ロイター)

【英国】
*英国側責任者フロスト氏
ブレグジット通商協議の進展は限られたものだった

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《本日予定されている主な経済指標》

【日本】
GDP・2次速報値(第1四半期)8:50
予想 -0.5% 前回 -0.9%(前期比)
予想 -2.1% 前回 -3.4%(前期比年率)

GDPデフレータ・2次速報値(第1四半期)8:50
予想 0.9% 前回 0.9%(前年比)

国際収支(4月)8:50
予想 -9656億円 前回 1031億円(貿易収支)
予想 3758億円 前回 19710億円(経常収支)
予想 3599億円 前回 9423億円(経常収支・季調済)

【ユーロ圏】
ドイツ鉱工業生産(4月)15:00
予想 -15.5% 前回 -9.2%(前月比)
予想 -24.7% 前回 -11.6%(前年比)

【カナダ】
住宅着工件数(5月)21:15
予想 N/A 前回 17.13万件

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執筆者 山岡和雅

執筆者 : 山岡和雅|MINKABU PRESS 外国為替情報担当 編集長

1992年米チェースマンハッタン銀行(現JPモルガン・チェース)東京支店入行、ディーリングルームに配属され、外国為替ディーラーに。英ナショナルウェストミンスター銀行、RBS銀行などで10年以上外国為替ディーラーとして市場の最前線に。その後大手FX会社などで外国為替市場のアナリストとして個人向けの外国為替情報の配信業務に携わり、2016年3月から、みんかぶグループに参画。 (社)日本証券アナリスト協会検定会員

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