ユーロ売りドル買いからのドル高基調に

見通し 

ユーロ売りドル買いからのドル高基調に

ドル円は107円台での推移。

【東京市場】ドル円しっかりも動き限定的

 一時株が買われてドル円はしっかりの展開となった。昨日のNY市場で107円割れを付けたドル円は少し戻して東京朝を迎えた。NY市場で2度106円台を付けたものの、すぐに戻したことで下値しっかり感が出て、買いが入る展開に。
 後場に入って日経平均が一時プラス圏に浮上するなど株高の動きが広がったことで、ドル円は107円台半ば超えまで上値を伸ばす場面も見られた。
 もっとも引けにかけて株が再び値を落とし、日経平均は200円を超える下げに。300ドルを超える上昇となっていたダウ平均先物時間外取引も上げ幅を縮めるなど、株高に調整が入る展開となり、ドル円は107円台前半へ値を落とした。

 週末の格下げ後の売りが続く南アランドは、対ドルでの売りが続き、ドルランドは18.275と最高値(ドル高ランド安)を更新。

【ロンドン市場】ドル円もみ合い

 ドル円は107円台前半でのもみ合いが続いた。
東京午後に値を落とした後、様子見ムードが広がった。

 ユーロはスペインでの新型コロナウイルスの感染拡大被害が懸念される中で頭の重い展開
夕方にかけて1.09を割り込む動きも。

【NY市場】NY原油の上昇と、ユーロドルでのユーロ売りドル買いがドル高に

 NY原油が上昇。
東京午前に報じられたロシアとサウジの対立が前向きにというトランプ大統領による発言が
NY原油の上昇を誘う格好に。中国が国家戦略備蓄の原油害を再開との報道もNY原油害を誘い
ドル高につながる格好に。
またユーロドルでのユーロ売りの動きが重石に。
ユーロはユーロ共同債などを含めた財政規律柔軟化を求めるイタリア、フランス、スペインと
反対するドイツオランダの対立が見られ
域内一致しての強い対応が取れない状況で、市場の懸念を誘っている。

【本日の見通し】ユーロ売り意識

 ここにきてユーロの売りが目立つ展開に。
ドル円はドル高基調でしっかりも、週末を前に株の動きが不安定で
どこまで続くのかはやや微妙。
107円から109円にかけてのレンジをコアにという意識か。
 ユーロはドイツとイタリア・フランスなどの対立が大きい。
ユーロ圏全体の債務となるユーロ共同債に対するドイツの忌避感は大きく
対立解消の動きが見えない。
各国が一致しての強力な対応を見せようという中で
かなり厳しいという印象。

【本日の戦略】押し目買い

 突っ込んだ売り買いを避けたい局面。
ドル円は108円台への上昇を受けての動きとなるが、
安心して買い上げるような状況にも見えず
押し目を待っての買いという流れか。
雇用統計はよほどぶれない限り影響は限定的。
週間新規失業保険申請件数の驚異的な数字でも影響は限定的で動きは少ないか。

※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません

-+—+–+—+—+—+—+—+—+–+–
《4/2 木曜日》
   ドル円  ユーロドル  ユーロ円
始値  107.17  1.0964  117.49
高値  108.09  1.0968  117.72
安値  107.02  1.0821  116.35
終値  107.91  1.0858  117.14
—+—+—+—+—+—+—+–+–
《4/2 木曜日の主要株式指数》
前日終値 前日比
日経  17818.72 -246.69
DOW   21413.44 +469.93
S&P    2526.90 +56.40
Nasdaq  7487.31 +126.73
FTSE   5480.22 +25.65
DAX   9570.82 +26.07
—+—+—+—+—+—+—+–+–
《4/2 木曜日の商品市場》
NY原油先物5月限(WTI)(終値)
1バレル=25.32(+5.01 +24.67%)
NY金先物6 月限(COMEX)(終値)
1オンス=1637.70(+46.30 +2.91%)
-+—+—+—+—+—+—+—+—+-
《4/2 木曜日に発表された主な経済指標》

【韓国】
消費者物価指数(3月)08:00
結果 -0.2%
予想 -0.4% 前回 0.0%(前月比)
結果 1.0%
予想 0.8% 前回 1.1%(前年比)

【英国】
ネーションワイド住宅価格指数(3月)15:00
結果 0.8%
予想 0.0% 前回 0.3%(前月比)
結果 3.0%
予想 2.1% 前回 2.3%(前年比)

【スイス】
消費者物価指数(3月)15:30
結果 0.1%
予想 0.1% 前回 0.1%(前月比)
結果 -0.5%
予想 -0.5% 前回 -0.1%(前年比)

【ユーロ圏】
ユーロ圏生産者物価指数(2月)18:00
結果 -0.6%
予想 -0.4% 前回 0.2%(0.4%から修正)(前月比)
結果 -1.3%
予想 -0.8% 前回 -0.7%(-0.5%から修正)(前年比)

【カナダ】
国際商品貿易(2月)21:30
結果 -9.8億カナダドル
予想 -23.0億カナダドル 前回 -16.6億カナダドル(-14.7億カナダドルから修正)

【米国】
新規失業保険申請件数(03/22 – 03/28)21:30
結果 664.8万件
予想 370.0万件 前回 330.7万件(328.3万件から修正)(前週比)

貿易収支(2月)21:30
結果 -399億ドル
予想 -400億ドル 前回 -455億ドル(-453億ドルから修正)

製造業新規受注(2月)23:00
結果 0.0%
予想 0.2% 前回 -0.5%(前月比)

耐久財受注(確報値)(2月)23:00
結果 1.2%
予想 1.2% 前回 1.2%(前月比)
結果 -0.6%
予想 -0.6% 前回 -0.6%(コア・前月比)
+—+–+—+—+—+—+—+—+–+–
《4/1 水曜日に発表された主なイベント・ニュースなど》

【米国】
*トランプ大統領
米国はすぐに人工呼吸器をより多く利用できるようになる
イタリア、フランス、スペインにも供給
船舶に対する救助が止まっているというのは正しくない
ウォルマートのまくみらんかいちょうとはなしをした。
ウォルマートは最も高い水準で供給を引き上げている
追加で2隻の病院船を作る
製造業者は米国保健福祉省及びアメリカ合衆国連邦緊急事態管理庁と製造データを共有
もっとも厳しい二週間が始まる
ウイルスの重症度はインフルエンザ並みとの見方を変えた
ホットスポット間のフライトを停止
ロシアとサウジアラビアの原油生産をめぐる対立については間もなく良い結果に
対立の解決に向けて何をするべきか両国は知っている。
金曜日に石油会社経営者らと会う

*カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁
ウイルス感染はハリケーンのように米経済を直撃。
米経済の見通しはウイルス感染の進捗次第。
米国はほぼリセッションの状態。
リセッションの期間はウイルス感染によって決まる。
財政出動の超党派の支援は良い兆候。

*トランプ大統領
サウジとロシアが日量1000万バレル減産に期待。

*米民主党全国大会を8月17日の週に延期

*テキサス鉄道委員長
ロシアのノワク・エネルギー相と、世界での1000万バレルの減産について協議。

*米議会予算局
第2四半期の失業率は10%超の公算。
第2四半期のGDPは7%超縮小する公算。

【中国】
*中国政府
国家備蓄向け原油購入を開始すると発表。

【メキシコ】
*メキシコ財務相
2020年経済成長見通しは-3.9%-0.1 2021年は+1.5%-+3.5%
2020年原油生産見通しは185万バレル/日、2021年は203万バレル/日

*格付大手S&P
メキシコの大手セメント会社cemexをクレジットウォッチネガティブに。

-+—+—+—+—+—+—+–+—+-
《本日予定されている主な経済指標》

【豪州】
小売売上高(2月)9:30
予想 0.4% 前回 -0.3%(前月比)

【シンガポール】
小売売上高(2月)14:00
予想 N/A 前回 0.1%(前月比)
予想 -8.0% 前回 -5.3%(前年比)

【トルコ】
消費者物価指数(3月)16:00
予想 0.50% 前回 0.35%(前月比)
予想 11.80% 前回 12.37%(前年比)

【ユーロ圏】
ドイツ非製造業PMI・確報値(3月)16:55
予想 34.2 前回 34.5

ユーロ圏非製造業PMI・確報値(3月)17:00
予想 28.2 前回 28.4

ユーロ圏小売売上高(2月)18:00
予想 0.1% 前回 0.6%(前月比)
予想 1.6% 前回 1.7%(前年比)

【英国】
CIPS非製造業PMI・確報値(3月)17:30
予想 34.8 前回 35.7

【米国】
失業率(3月)21:30
予想 3.8% 前回 3.5%

非農業部門雇用者数(3月)21:30
予想 -10.0万人 前回 27.3万人

ISM非製造業景気指数(3月)23:00
予想 43.0 前回 57.3

-☆-★-☆-★-☆-★-☆-

執筆者 山岡和雅

執筆者 : 山岡和雅|MINKABU PRESS 外国為替情報担当 編集長

1992年米チェースマンハッタン銀行(現JPモルガン・チェース)東京支店入行、ディーリングルームに配属され、外国為替ディーラーに。英ナショナルウェストミンスター銀行、RBS銀行などで10年以上外国為替ディーラーとして市場の最前線に。その後大手FX会社などで外国為替市場のアナリストとして個人向けの外国為替情報の配信業務に携わり、2016年3月から、みんかぶグループに参画。 (社)日本証券アナリスト協会検定会員

為替ニュース/コラム

一覧を見る

注目ニュース

新着ニュース

主要通貨レート

直近24時間の重要経済指標