市場閉鎖も現実的? 不安定相場続く? 底入れはいつ? 【日経平均株価の見通し2020年3月23日~】
なおも不安定 五輪中止発表待ち
国際的に不安定相場が続いています。
以下のシナリオによって株価も変動すると思いますので検討したいと思います。
①東京五輪中止の発表はいつか?
各国の政府首脳や五輪関係者、WHOなどの動きから五輪中止はほぼ、確定的ではないかと思います。
ただ、誰がいつ発言するか、保険や保障、放送利権、スポンサーなどへの調整があるのだろうと推察します。
この発表を受けて株価はどうなるか?
コロナとのかね合わせがありますが、
もう一段下がるとすれば
16508.54を下抜ければ、今週という時間縛りを抜きに
14899.42 意識です。
<追記 3月22日12:30>
国際報道を見る限り、新型コロナの深刻なニュースが多いですね。売り飽き気分が台頭している中、恐怖感がまだまだ強いのが現状です。
過去のテクニカル+フアンダメンタルの節目でなお下を探れば
●2014年4月14日の13910.16円
●2008年3月17日の11787.51円
も視野に入れておきたいところです。
ちなみに過去の下落場面では時価総額250兆円(バブル期の三分の一めど)まで下げたことがあるため、ざっくり24000円の半分、12000円はあり得る通過点で、厳しく見積もれば1万円割れも過去では三段下げ最終場面で見られた値です。
今は一番下げの実現途中であり、短期間のリバウンドの後、再下落はなお、時間経過を伴いながらあり得るということを考えておきたいですね。
※世界渡航禁止⇒航空会社破たん危機⇒原油安が緩衝材役⇒ということはサウジとアメリカは連携している可能性
⇒原油安で一番困窮しているのはアメリカの宿敵イラン⇒石油価格引き上げを狙って暴発的行動が誘発される可能性
と考えると、アメリカのチャイナセブンつぶしの一環で一連の騒動を俯瞰してみる視点も必要かと思います。
②韓国通貨危機再来のデジャブ
韓国ウオンが一ドル1200ウオン越えの安値となり、過去二度の通貨危機に迫り、三度目の可能性があります。
過去の通貨危機では1ドル1500ウオン越えとなり、そこまですぐにということは考えにくいですが、航空会社数社の破たんなどから一気に行ってしまうシナリオもあるかもしれません。
その際株価、為替には相応のインパクトがあると思われます。4月半ばに予定されている韓国総選挙とともに韓国経済に注目です。
安値めどは当面①に示した水準になります。
③株価好転のきっかけは2つ
NY株式市場が下げ止まる必要があります。
現金給付は手厚くなされる模様で、FRBもできうる限りの対策は打ちました。
ここに4月メドでコロナに有効な治療薬が出てくる可能性から4月相場は様変わりということも十分考えられます。
<追記2 22日午後12:50分>
外資ギリアドや日医工、富士フイルム、タカラバイオなど様々、企業名が出て、株価の反応も見られるため、材料株物色にマインドがプラス化していければ、株式市場好転のシグナルとなりえます。引き続き、治療薬関係のニュースをウオッチしていきましょう。
情勢が流動的なので様々なデータから追記していきますね。
個人投資家向け経済情報、資産運用に強いエコノミスト。日本IRプランナーズ協会/理事長、日本チャート分析家協会JCAA、(社)くらしとしごと生活者フォーラム代表。CFP、一級FP技能士(国家資格)早稲田大学大学院フアイナンス研究科卒(専門職MBA)