各国で非常事態宣言 爆下げ続く? 下げ止まり+リバウンドはあるか? 【日経平均】2020年3月16日~19日
再暴落のリスクはないか?
連日、未曾有の為替、株価の乱高下が続く中、アメリカなど各国が「非常事態宣言」。首脳や当局者らがたびたび協議していることから、とりあえず買戻しにスイッチ。週末NY市場は爆上げとなりました。この動きは本物でしょうか? 再暴落のリスクはないのでしょうか?
過去3例(①リーマン~東日本大震災②湾岸戦争③アメリカ同時多発テロ)からヒントを探りました。その結果、
安値、不安への飽きもあり
リバウンド目標として18948.58当たりを意識。
しかし、3月13日終値17431.05円で下げ止まれたのか?との懐疑も生まれやすく
<再下落の可能性>
を懸念したいですね。
3月17-18日FOMC開催での取り組みが期待されますが、
日銀とともにできる対策は限られており、限界感台頭で再変動も起こりえます。
再下落の場面では16251.54-14952.02円などの過去の節目が意識されます。
オリンピックが2021年に延期になった場合、安倍首相の花道説が言われます。ちなみに2021年の中国の政策目標は「日本に勝つ」年とされているので意味深です。
親中派バイデン大統領が実現してしまう前に相当のことが起こりえますので要注意です。
以下、参考資料です。日柄の参考になれば幸いです。
① 【2011年東日本大震災時】
※2007年7月9日パリバショック18261.98円、2008年10月27日リーマン後の安値7162.90円、2009年3月10日7054.98円という流れがあった。
2011年
・直前は高かった・・・2月21日に高値1万0857円をつけ堅調
・3.11 地震当日
・3月14日 日経平均は633円下落
・3月15日 福島原子力発電所の事故深刻で主力株がストップ安/日経平均下げ幅1000円
日経平均 8605円
サプライチェーン寸断や生産停止も懸念材料
・海外投資家は過去最長の29週連続買い越し
・7月8日 10137.73円まで戻る
・8月以降 欧米債務問題
海外投資家が日本株売り
下落幅(877円)、下落率(8.9%)
・1ドル=70円台の超円高
・11月25日 8160.01円
・2012年3月27日 10255.15
・6月4日8295.63円、10月12日8534.12円と下値切り上げ、総選挙ムード、アベノミクス掲げる安倍自民党始動で上昇へ
② 【1990年の湾岸戦争時】
イラクのクウェート侵攻1990年8月2日30,245円
10月1日20,222円
暫定停戦協定後、約1年間のもみ合いを経て回復
③ 【2001年のアメリカ同時多発テロ】
・5月高値以降、下落していた
・9月11日 日経終値は10,292円 その日の日本時間夜にテロ発生
・翌12日の終値は9,610円で約7%の下げ
・9月17日9504.41 安値
・11月26日11064.30円まで戻る
・2002年2月6日9420.65円 安値更新
・2002年3月11日~5月23日 持ち直す
・再下落始まる
・2003年4月28日に7,607円の最安値つけ、以降、上昇
・7月9日9990.95円、10月20日11161.71円など
ブッシュ大統領の戦闘終結宣言、小泉政権下のいざなみ景気入りで上昇続く
個人投資家向け経済情報、資産運用に強いエコノミスト。日本IRプランナーズ協会/理事長、日本チャート分析家協会JCAA、(社)くらしとしごと生活者フォーラム代表。CFP、一級FP技能士(国家資格)早稲田大学大学院フアイナンス研究科卒(専門職MBA)