一旦「小康状態」を考えたい局面…!? - ドル円
◆ またしても“乱高下”、ただ“一方通行”ではない… ― NYダウ
※ご注意:予想期間は3月7日と表示されていますが、本日(3月6日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。
まさに“乱高下”…。
「カリフォルニア州が非常事態宣言を発令」を背景に、昨日は「新型コロナウイルス懸念」が再燃しました。
NYダウは“急反落(969ドル安)”、米10年国債利回りは“史上最低をさらに更新(0.899%)”する中、ドル円は“106円割れ(105.959円)”へと売り叩かれました。
懸念した「金利面のリスク(ドル高修正)」が進行した格好であり、「米追加利下げ」が催促されている格好ともいえます。
しかし金利先物を見ると、「米3月追加利下げ(しかも50bp)」の確率は“88.5%”をすでに織り込んでしまっています。
『いつ終結するか…?』は依然として不明ですが、「緊急利下げ(協調緩和)」等の“止血”は続いており、徐々にその効果も表れつつあるように感じます。
さらに「株価動向/債券利回り動向を睨みながら…」は続きますが、“乱高下”はしても、“一方通行(悲観論一色)”にはなっていない…。
神経質な展開は続きますが、「小康状態」を考えるべき局面に一旦入ったと見たいところです。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※いつもより値幅を拡大しています。
108.350(2/20~3/5の38.2%戻し、200日移動平均線、月足・一目均衡表転換線、ピボット2ndレジスタンス)
108.000(大台)
107.807(-1σ)
107.740(3/5高値)
107.650(週足・一目均衡表先行スパン下限)
上値5:107.575(3/2~3/5の61.8%戻し)
上値4:107.267(3/2~3/5の50%戻し、ピボット1stレジスタンス)
上値3:107.000(大台、3/2~3/5の38.2%戻し、3/5高値後の61.8%戻し)
上値2:106.850(3/5高値後の50%戻し)
上値1:106.639(3/5高値後の38.2%戻し)
前営業日終値:106.136(-2σ)
下値1:105.959(3/5安値、大台)
下値2:105.829(19/9/4安値)
下値3:105.741(19/9/3安値)
下値4:105.651(19/8/26安値)
下値5:105.589(19/8/27安値、100月移動平均線)
105.483(ピボット1stサポート)
105.000(大台)
104.831(ピボット2ndサポート)
104.444(19/8/26安値)
104.046(200月移動平均線)
執筆者 : 武市佳史|株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト
株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト。日本におけるFXの草創期より業務に従事。現在は週刊為替コラム「武市のなぜなにFX」の執筆やWebセミナー講師を務めるのみならず、日経CNBCを始めとする数々のメディアに出演・寄稿中。