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現在の“ドル売り”は継続しない…!? - ドル円

達人の予想 

◆ ファーストアクションは“ドル売り” - FOMC

※ご注意:予想期間は12月13日と表示されていますが、本日(12月12日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。


『関税発動延期を検討』との一部報道から派生した期待感も燻る中、今週の4大リスクイベントの1つ・FOMCは行われました。

結果は“据え置き”であり、“タカ派(「不確実性は続いている」との文言削除)”と“ハト派(金利見通しでは「2020年は現行水準と変わらず」)”も混在していました。
しかしながらマーケットがより反応を示したのは“後者”であり、発表後より“ドル売り”が優勢となっています。

◆しかし実体は「利下げ/利上げ双方から距離を置いた」

こうして“108円半ば”へと押し戻されたドル円ですが、前記したFOMCを一言でいえば「利下げ/利上げ双方から距離を置いた」と見るのが自然です。
つまり金利面から派生している現在の“ドル売り”が継続するというのは、ちょっと想定しづらいということになります。
ましてや本日はさらに2つのリスクイベント(ECB理事会/英総選挙)が予定されていますので、引き続き“様子見”が先行する可能性も高いといえそうです。

「米中協議の行方(対中関税第4弾発動の有無)」にテーマが集中している以上、これが決裂しない限りは「下値は限定的」、つまり「悲観する必要なし」は継続したいところです。
そうなると押す局面があれば、それは「押し目買いチャンス」…?

◆ドル円 抵抗・支持ライン

上値5:109.078(12/2~12/9の50%戻し、日足・一目均衡表転換線)
上値4:108.995(12/5高値、日足・一目均衡表基準線、大台、ピボット2ndレジスタンス)
上値3:108.919(12/6高値、50週移動平均線)
上値2:108.854(12/11高値)
上値1:108.797(200/20日移動平均線、週足・一目均衡表転換線、ピボット1stレジスタンス)
前営業日終値:108.556(50日移動平均線)
下値1:108.428(12/9安値、12/11安値、-1σ、月足・一目均衡表転換線、ピボット1stサポート)
下値2:108.335(日足・一目均衡表先行スパン上限)
下値3:108.234(11/14安値、11/21安値、ピボット2ndサポート)
下値4:108.132(-2σ)
下値5:108.011(10/3~12/2の50%押し、大台、ピボットローブレイクアウト)

執筆者 武市佳史

執筆者 : 武市佳史|株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト

株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト。日本におけるFXの草創期より業務に従事。現在は週刊為替コラム「武市のなぜなにFX」の執筆やWebセミナー講師を務めるのみならず、日経CNBCを始めとする数々のメディアに出演・寄稿中。

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