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ドル売り強まる、ISMの弱さきっかけ

見通し 

ドル売り強まる、ISMの弱さきっかけ

ISM製造業は予想、前回を下回る弱い数字、
10年ぶりの低水準であった前々回には届かずもかなり弱めで
4カ月連続の50割れ。

【東京市場】ドル円5月30日以来の高値

 週明けの東京市場でドル円は109円73銭と5月30日以来の高値圏を付ける動きとなった。ドル円は先週末の海外市場で109円67銭を付けた後、少し調整が入って109円台半ば割れで週の取引を終え、週明けもほぼ同水準で始まったが、東京勢の本格参加後にドル高円安の動きが強まり、上値を試す展開に。
 寄り付きからしっかりとなり、その後上げ幅が250円を超えた日経平均の動きや、10年債利回りが2週間ぶりの1.8%台を付けた米長期債市場の動きなどがドル買い円売りを誘った。
 米中通商協議の進展期待が継続しており、ドル円の支えとなっているが、具体的な進展はなく、やや材料不足の中でのドル高円安に。

【ロンドン市場】109円台後半推移

 ドル円、クロス円は高値圏もみ合い。
レンジはかなり狭く東京午後の高値を頭に
109円台半ばも付けきれずという流れに。

 ポンドは対ドルでやや軟調、ここにきて労働党がやや支持率を上げていることなどが
ポンドの警戒材料となっている。

【NY市場】ISM製造業の弱さで一気にドル売り

 ISM製造業が予想及び前回を下回る48.1という弱さに。
約10年ぶりの弱さとなった前々回の47.8に迫る動きで
関連指標の強さから
50回復に向けた動きを期待していた市場にサプライズとなった。
109円台後半の重さが意識されていた分
短期筋の調整が入りやすくなっていたこともあり、
ドル円は108円台まで値を落とす展開に。

 トランプ大統領がブラジルとアルゼンチンの鉄鋼・アルミニウムの輸入に対して
関税復活の意向を示したことも警戒感を誘った。

【本日の見通し】いったんドル高基調一服へ

 米ISM製造業景気指数の弱さがきっかけでドル売りが進行。
米企業景況感がさえない状況が浮き彫りになったことで
楽観論が後退。ドル円の110円手前の重さも意識されており
調整が入りやすかった面も。
このままドル売りが進むという流れには見えないが
上値トライの意識が一服し、109円ばさみでのレンジ取引となりそう。
 
 今回のISMの弱さを受けて
水曜日のISM非製造業、金曜日の米雇用統計への注目が集まるところ。
これらも弱めに出ると年末にかけてドル売り進行も。

 この後の豪政策金利は据え置き見通し。
前回の理事会で追加緩和が検討されたことが議事録で明らかになり
早期の利下げ期待が広がっているが今回は見送りとの見通しが強い。
来年早期の利下げに向けた声明の変化に注目か。
 

本日の戦略】

レンジ意識
突っ込んだ売りは避けたい
戻りが鈍いようだと、デイトレは売りからも、見切りも早く。

※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません

-+—+–+—+—+—+—+—+—+–+–
《12/2 月曜日》
   ドル円  ユーロドル  ユーロ円
始値  109.51  1.1013  120.53
高値  109.73  1.1090  121.02
安値  108.93  1.1003  120.42
終値  108.98  1.1079  120.73
—+—+—+—+—+—+—+–+–
《12/2 月曜日の主要株式指数》
前日終値 前日比
日経  23529.50 +235.59
DOW   27783.04 -268.37
S&P    3113.87 -27.11
Nasdaq  8567.99 -97.48
FTSE   7285.94 -60.59
DAX   12964.68 -271.70
—+—+—+—+—+—+—+–+–
《12/2 月曜日の商品市場》
NY原油先物1月限(WTI)(終値)
1バレル=55.96(+0.79 +1.43%)
NY金先物2 月限(COMEX)(終値)
1オンス=1469.20(-3.50 -0.24%)
–+—+—+—+—+—+—+—+—+-
《12/2 月曜日に発表された主な経済指標》

【韓国】
消費者物価指数(11月)8:00
結果 -0.6%
予想 0.1% 前回 0.2%(前月比)
結果 0.2%
予想 0.7% 前回 0.0%(前年比)

【トルコ】
GDP(第3四半期)16:00
結果 0.9%
予想 0.8% 前回 -1.6%(-1.5%から修正)(前年比)

【スイス】
SVME購買担当者景況指数(11月)17:30
結果 48.8
予想 48.8 前回 49.4

【香港】
小売売上高(10月)17:30
結果 -24.3%
予想 -22.6% 前回 -18.2%(-18.3%から修正)(価額ベース)
結果 -26.2%
予想 -25.6% 前回 -20.3%(-20.4%から修正)(数量ベース)

【ユーロ圏】
ドイツ製造業PMI・確報値(11月)17:55
結果 44.1
予想 43.8 前回 43.8

ユーロ圏製造業PMI・確報値(11月)18:00
結果 46.9
予想 46.6 前回 46.6

【英国】
CIPS製造業PMI(11月)18:30
結果 48.9
予想 48.3 前回 48.3

【米国】
ISM製造業景気指数(11月)0:00
結果 48.1
予想 49.2 前回 48.3

建設支出(10月)0:00
結果 -0.8%
予想 0.4% 前回 -0.3%(0.5%から修正)(前月比)
+—+–+—+—+—+—+—+—+–+–
《12/2 月曜日のに発表された主なイベント・ニュースなど》
【米国】
*コンウェイ米大統領顧問
年内に合意するかは中国次第。
例えば12月15日は重要な日。
中国はそれをよく認識。

【ユーロ圏】
*ラガルドECB総裁
世界経済の見通しは脆弱で不透明。
政策スタンスは内需の重要なけん引役。
ECBの政策の副作用を引き続き監視。
焦点、方向性、時期の見直しは時期尚早。
ECBは目標達成に固執し続けている。
ECBは気候変動に伴う影響を評価に含めることは可能。
気候変動がどのように量的緩和に影響するか見る必要。
ECBは必要なら利用できる手段の使用を決めた。

【中国】
中国外務省
米船舶の香港寄港要請についての検討を延期、米香港人権法への対応。

–+—+—+—+—+—+—+–+—+-
《本日予定されている主な経済指標》

【韓国】
GDP・確報値(第3四半期)8:00
予想 0.4% 前回 0.4%(前期比)
予想 2.0% 前回 2.0%(前年比)

【豪州】
経常収支(第3四半期)9:30
予想 61億豪ドル 前回 59億豪ドル

豪中銀政策金利 12:30
予想 0.75% 現行 0.75%

【トルコ】
消費者物価指数(11月)16:00
予想 0.75% 前回 2.00%(前月比)
予想 11.00% 前回 8.55%(前年比)

生産者物価指数(11月)16:00
予想 N/A 前回 0.17%(前月比)
予想 N/A 前回 1.70%(前年比)

【スイス】
消費者物価指数(11月)16:30
予想 -0.1% 前回 -0.2%(前月比)
予想 -0.1% 前回 -0.3%(前年比)

【南アフリカ】
GDP(第3四半期)18:30
予想 0.0% 前回 3.1%(前期比年率)
予想 0.4% 前回 0.9%(前年比)

【ユーロ圏】
ユーロ圏生産者物価指数(10月)19:00
予想 0.0% 前回 0.1%(前月比)
予想 -1.8% 前回 -1.2%(前年比)

【ブラジル】
GDP(第3四半期)21:00
予想 0.5% 前回 0.4%(前期比)
予想 1.1% 前回 1.0%(前年比)

執筆者 山岡和雅

執筆者 : 山岡和雅|MINKABU PRESS 外国為替情報担当 編集長

1992年米チェースマンハッタン銀行(現JPモルガン・チェース)東京支店入行、ディーリングルームに配属され、外国為替ディーラーに。英ナショナルウェストミンスター銀行、RBS銀行などで10年以上外国為替ディーラーとして市場の最前線に。その後大手FX会社などで外国為替市場のアナリストとして個人向けの外国為替情報の配信業務に携わり、2016年3月から、みんかぶグループに参画。 (社)日本証券アナリスト協会検定会員

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