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昨年12月3日の高値も突破

達人の予想 

期待通り、じわじわの上昇

持ち合いから今日は、完全に上抜けました。
すでに年初来高値更新をしていますが、本日は12月3日の高値22,698円も寄り付きから抜き去りました。全面高に近いです。
もともと当レポートではこの秋、例年とは違い株価は高いと想定、年末までに「意外高」と解説してきました。
上がって当然のところですし、それは日経平均の日柄リズム22日からいって、短期だけで考えても11月7日前後までは上げ調子のはずでした。
従って、ここで逆に値を飛ばしてもらっても困るのです。しょせん10-11月末のファンドの損益通算期限までは実弾の買いは期待しにくく、あくまでショートカバー主体の上昇だからです。
これまで機関投資家の株買いの動きを抑制していた口実というものは、米中協議難航ということでした。これがすんなり決まってしまうようですと、株は糸の切れた凧状態になるので、あまり望ましくありません。
今日は、なんとなくその糸が切れそうな雰囲気があるので、あまり好ましくはありません。じわじわの上昇で、押したり引いたりをしばらくしているほうが、相場の長期化と言う点では望ましいのです。
近々、ムニューシン米財務長官・ライトハイザーUSTR代表が中国側とまた交渉するそうですし、トランプ大統領が部分合意も可とちらつかせているように、中途半端な合意にでもなりますと、先日先送りした10月15日の関税引き上げ分のほか、12月予定の分まで先送りとなるでしょうから、文字通り株式市場は糸が切れた凧になりかねません。逆に懸念されるのは、強すぎる株高です。
今日のところは、そこまで強くはありませんが、じんわりとその雰囲気の出ていた東京市場でした。というのは、通常裁定買い残積み上げであれば、ファーストリテイリング<9983>か、ソフトバンク<9984>が上昇して、指数を押し上げることが多いのですが、どちらも本日は下げています。ということは、そういった単純な外人の需給要因で上がったというよりも、もしかするとやや実弾の買いが入ったのかもしれません。
本日日経平均は、ほぼほぼ全面高で、125円高の22,750円。
ちなみに、上海コンポジットは行って来いで、ほとんど変わらず。
グローベックス市場のNYダウ工業株先物も、ほとんど変わらずです。

今度はシクリカル優勢

物色は、下げたセクターにはディフェンシブ系が多かったのですが、エーザイ<4523>は連日のストップ高で終わっています。薬品・バイオはかなりばらけて明暗が分かれています。サンバイオ<4592>は9%の大幅高になり、200日線にほぼ到達しつつあります。
一方、シクリカル(景気敏感)系では、下方修正の出た、日本電産<6594>、日東電工<6988>、いずれも株価はその割には下げても小幅、むしろ上げているくらいです。
日本電産は純利益26%下振れ、日東電工は22%減というものでした。
やはり、悪材料を含め、なにが出ても上がるという今回の決算シーズンの相場展開のようです。
前日テキサスインストゥルメンツの慎重な見通しで大きく下げた半導体ですが、本日は切り返しの動きを見せています。この問題は、本来問題になるような話ではなく、何をいまさらの話です。なにしろ韓国液晶最大手LGの7-9月営業収益は、8年ぶりという赤字です。
従って、この種の下げは一過性であろうというのが当レポートの判断です。
このほか、量子コンピューターの実験に、グーグルが成功したという報道で、YKT<2693>やNF回路<6864>などの関連銘柄が値を飛ばしたり、材料株もかなり元気のよいものがありました。

戦略方針

日経レバレッジETF<1570>の買いが続いている状態です。

執筆者 松川行雄

執筆者 : 松川行雄|有限会社増田経済研究所 日刊チャート新聞編集長 

大和証券外国株式部勤務の後、投資顧問業を開業。2013年2月ヘッドハンティングにより増田経済研究所に入社。現在同社発行の「日刊チャート新聞」編集長。株式セミナーに於ける投資理論は個人投資家に満足度100%の人気を博す。

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