ユーロドルは戻り売り続く 明日はドラギ総裁最後のECB理事会=NY為替
ユーロドルはNY時間に入って下げは一服しているものの、戻り売りの流れが続いており、1.11ドル台前半での推移が続いている。特に材料もない中、ややドル買い戻しの動きが出ていることから、ユーロドルは軟調な推移となっている模様。ただ、下押す動きまでは出ていない。
明日はドラギ総裁最後のECB理事会が予定されている。特に政策変更はないことが確実視されており、静かな理事会になるものと思われる。ただ、ユーロ圏経済が低迷から抜け出す気配は依然としてなく、景気の下振れリスクは繰り返し言及してくるものと思われる。
ECBは前回の理事会で債券購入再開を決定しているが、ECB理事の間で意見が分断しているとも言われている。また、国債買い入れについては、1銘柄の発行残高の33%までとの規定を維持しているほか、各国の出資比率に応じで購入するキャピタルキーも変更していない。
ECBは月額200億ユーロ規模と、これまでと比較すると小規模で購入を再開しているが、それでもドイツ国債などは1年程度で購入に限界が来るとの見方も出ており、規定の修正が求められている。
その辺の言及が何かあるか注目したいところもあるが、いずれにしろ、今回は無難な通過でラガルド新総裁に引き継がれるものと思われる。
EUR/USD 1.1121 EUR/JPY 120.88 EUR/GBP 0.8639
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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