みんな隣の動きを見ている
第二次反応、上か、下か
本日の東京市場は、83円高の、22,044円。
場中グローベックス市場では、前場NYダウ工業株の先物がトントンからプラス10-20ドルの気配高で推移。後場には、やや甘くなり50-60ドル安の気配でした。
上海市場はプラスマイナスを繰り返し、前日終値からそう大きな動きはしていません。
どこも、はっきりした動きにはなっていませんが、売られない(下がらない)という事実だけで十分でしょう。
はっきり、第二次反応が相場上昇という形になればこっちのものです。
米国勢は明日がウィッチングですから、そこで短期的なポジション調整が一巡するので、その「はっきりした」動きは先日来述べているように、来週のはずです。
今週は下がらなければ、十分来週以降の上昇に道を開くことができるでしょう。
まだFOMCに対する、第二次反応ははっきりしていないようです。
業種別騰落ランキングを見ても、上位には、景気敏感系は少ないのです。サービス、電力、陸運(電鉄)、不動産、あるいは建設といった内需系が多く、ディフェンシブが優勢です。
しかし、そうかといって、例によって半導体関連は引き続き強いことを見ますと、決めかねている様子が見てとれます。
隣の人が何を売り買いしようとしているのか、横にらみをしている状況ではないでしょうか。
9月配当取りの買いが、相場を支える
つとに指摘される点ですが、9月の中間配当取りの動きが月末に向けて強まるでしょうから、これが少々の相場の下げに対しては、サポートになってくれるはずです。どちらかというと、これはディフェンシブ系に多いかもしれません。
加えて、当面米国におけるFOMCの利下げの可能性が無くなってきていることから、金利上昇が次第に出てくるはずです。
割を食っていた銀行株や、景気再浮揚を期待して景気敏感株に買いの手が入ってくるでしょう。
このように、ディフェンシブにしても、シクリカルにしても、買われることになるでしょう。
戦略方針
日経レバレッジETF<1570>のフルポジション。このままホールドです。
執筆者 : 松川行雄|有限会社増田経済研究所 日刊チャート新聞編集長
大和証券外国株式部勤務の後、投資顧問業を開業。2013年2月ヘッドハンティングにより増田経済研究所に入社。現在同社発行の「日刊チャート新聞」編集長。株式セミナーに於ける投資理論は個人投資家に満足度100%の人気を博す。