ドル円、108円台に復帰
7月の戻り高値(終値ベース)を突破
昨年9月には8日連騰というのがあったようですが、その記録に並んだことになります。
寄付から日経平均はギャップアップで21,775円、178円高でスタート。その後は高原状態が続きました。
終値ベースでは、7月2日の21,754円、7月25日の21,765円を抜いています。相場が中途半端な戻りの後、打ち返されて、以前より深刻な下落相場に舞い戻るリスクはかなり後退したといっていいでしょう。為替がドル円で108.09円まで上昇しましたので、これは大きな支援材料になったでしょう。
後は、4月24日の年初来高値、終値ベースで22,307円を抜けばよいだけです。そこまでには、まだ500円以上の幅があります。
結局半導体が主導する
全面高に近かったので、物色は明確な分離をしていません。
ただ、半導体がやはり力強い牽引役となっていることは事実です。日経平均のプラスの寄与度をみても、トップランキングには、東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>、スクリーン<7735>、信越化学<4063>などが名を連ねました。
東証一部上昇率ランキング上位にも、スクリーンの6%級の上昇、ディスコ<6146>も6%級の上昇、アドバンテストの4%前後の上昇などが目立ちます。
米中協議進展期待~アメリカが妥結を欲しはじめている
あいかわらず、米中協議は二転三転しているのですが、昨日本日と二日間にわたり、アメリカによる関税発動を10月1日から15日に先送りされることが報道されました。
これはどうやら、中国が国慶節(10月1日)を避けたかったようですが、アメリカ自体もボルトン大統領補佐官解任に見られるように、各種外交・通商が積極的な協議を促進させたいようです。
うかうかしているうちに、あっという間に残り3ヶ月が過ぎてしまい、事実上の大統領選に突入しますから、政策発動をするためには、現在かかわっている多くの交渉事を妥結に持ち込む必要があります。
マクロが好転する
直近の工作機械受注(8月分)が、驚くべきことに収益分岐点の1,000億円を割り、900億円すら割り込んだという事実は、ショックでしたが、にもかかわらず、機械セクターの株価は反発を続けています。
その後発表となった大企業7-9月の景況感指数は3期ぶりにプラスとなったことは朗報でした。もちろん消費増税前に家電が好調であるということが影響しているようですが。
戦略方針
日経レバレッジETF<1570>のフルポジション。このままホールドです。
執筆者 : 松川行雄|有限会社増田経済研究所 日刊チャート新聞編集長
大和証券外国株式部勤務の後、投資顧問業を開業。2013年2月ヘッドハンティングにより増田経済研究所に入社。現在同社発行の「日刊チャート新聞」編集長。株式セミナーに於ける投資理論は個人投資家に満足度100%の人気を博す。