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日経平均、5日線突破ならず

達人の予想 

日経、無難に中途半端な反発

昨晩のアメリカ市場と同じく、東京でも中途半端ながら無難に反発しました。
前場は全面高でしたが、日経平均は、5日線突破ならず。195円高の20,456円。
セクター別騰落では、上位がほとんど景気敏感系で占められていました。機械、金属、海運、輸送用機器、精密などです。
日米通商協議では、自動車に言及が無かったことから、まだ関税問題は先送りではありますが、当面アメリカ側としては自動車関税に手をつけるという「気」がなさそうだ、という受け止め方です。(トヨタ自動車<7203>は終値ベースで戻り高値更新。SUBARU<7270>はやはり終値ベースで、年初来高値更新です)
ディフェンシブのベンチマークと化した東証REIT指数やOLC<4661>が頭打ち状態になってきているので、全体にシクリカル(景気敏感)優位、ディフェンシブ劣位ということになります。ただ、一日だけの話ですし、チャートが大きく居所を変えてきているわけでもないので、まだ何とも言えません。
MSCIが引けでリバランスを計画していたようです(日本株はあまり影響がない模様です)。
ちなみに、グローベックスはトントンから50ドル安の気配で、米国株先物はあまり大きな動きは無し。
しかし、上海コンポジットは大きく上伸。引け時点では1.3%上昇。
一時50日移動平均線を突破しています。

プット19,000円の売買活況

本日の日経新聞朝刊には、プット(売る権利)の権利行使価格19,000円の売買に需要が集まっているという解説記事がありました。
一般に言われる日経平均の2万円割れに備える動きということになりますが、逆に考えれば、一種の保険のようなものですから、それ以下には下がらないという安全弁でもあるわけです。
こういう記事を見て、市場が相場の一段下落を想定していると考えるのは、あまり現実的ではありません。

投機筋、円を「資産化」

本日の日経新聞記事には同じく、円の資産化という記事が掲載されていました。
「資産化」という意味は、単なるキャリートレードのアンワインド(解除)としての円買いではなく、円の持ち高の積極的な形成ということです。
こういう「屁理屈」がついてくるときというのは、円買いの限界です。
ほかに言いようがないからです。
「ドル円は100円」という声が出てき始めていますから、そろそろ円高も限界かもしれません。

さまざまなものが限界に達している

相場は、かならず循環します。時間や日柄の問題です。
現在、さまざまな需給や水準が、限界に達してきています。本日の日経新聞「スクランブル」では、裁定売り残の過剰な膨張と、買い残の停滞が、従来のような相場転換のシグナルになっていないという指摘記事がでています。
記事中には、強気弱気の両論併記にはなっているものの、全体としてトーンは、このまま売り残が膨張を続け、相場が下げ続けるという見方に、やや傾斜した印象を受けます。
これなども同じことで、かならず逆転してくるものなのです。
以下、さまざまな限界に達したものを列挙してみましょう。

・米長期金利の低下は限界・・・ドル調達コストからいって、米国債を買う投資妙味は無くなっている。
・金先物・・・米実質金利がゼロ近傍になっているので、金価格が上昇する可能性は、経済合理性の観点からは無い。
・日本の裁定買い残はボトム圏で停滞・・・将来的な売り圧力はほぼ皆無。
・日本の裁定売り残は膨張し続けており、1兆6,293億円。この1兆6,000億円という規模は、2005年以来です。2005年というと、それが2008年のサブプライムショックで崩壊するまでの、資源バブル・米不動産バブルに発展していったときの水準です。

これだけのものを列挙しただけでも、およそ10-11月のファンドの損益通算までに何が起こるかといえば、一番自然なのは反対売買であろうと考えられます。

戦略方針

日経ダブルインバースETF<1357>のホールド続行です。
20,800円台の6週線を一気に突破する動きにもなりにくいでしょう。9月1日のレイバーデーがあり、米国が3連休となりますから、動きがあるとすれば、連休明けの来週です。

執筆者 松川行雄

執筆者 : 松川行雄|有限会社増田経済研究所 日刊チャート新聞編集長 

大和証券外国株式部勤務の後、投資顧問業を開業。2013年2月ヘッドハンティングにより増田経済研究所に入社。現在同社発行の「日刊チャート新聞」編集長。株式セミナーに於ける投資理論は個人投資家に満足度100%の人気を博す。

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