反発後は上値が重い展開 20800-21100のレンジ◆あすなろ投資顧問 加藤あきら◆
反発後は上値が重い展開
●18日のNY株式市場は小幅ながら反発。0.5%利下げ観測が高まりプラス圏に浮上した。契約者数が減少したネットフリックスが急落して始まり、7月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数が市場予想を上回る数字となり金利が上昇、ダウは続落して取引開始。ユナイテッドヘルスなどの下落が響き、ダウの下げ幅は一時151ドル安まで拡大したが、NY連邦準備銀行(連銀)のウィリアム総裁が積極的な金融緩和の必要性について言及し、早期の金利引き下げ期待が浮上して株価を支える格好となった。市場の利下げ見通しを示すフェドウォッチでは、ニューヨーク連銀総裁の発言を受け、7月に0.5%の利下げをする確率が7割を超え、0.25%の利下げの確率を大きく上回った。
ダウ工業株 27222.97(+ 3.12)△0.01%
ナスダック 8207.24(+ 22.04)△0.27%
S&P500 2995.11(+ 10.69)△0.36%
●本日の日経平均は反発後、参院選投開票を控えた週末であることで様子見姿勢、上値が重い展開と読む。CME日経平均先物の終値は2万1130円で、昨日の東京市場の日経平均終値2万1046円と比べ80円ほど高い水準。本日早朝の大阪取引所の日経平均先物終値もCMEと同値の2万1130円。
●日経平均株価のポイント
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2万1279円 26週線
2万1130円 CME日経平均先物
2万1046円 昨日終値
2万0907円 窓下限
●昨日の東証1部の値下がり銘柄数(2075)は今年最多。
東証の空売りの比率は51.1%と08年11月以降で過去最高。
●今週の主な予定
19(金)
○日 6月 CPI
○独 6月 PPI
○米 7月 ミシガン大消費者信頼感指数速報値
○米 前週分 CFTC建玉明細
国内・外資の大手金融機関で経験を積んだのち、『あすなろ投資顧問』に在籍。市場動向分析、市場心理分析、チャートだけでは語らない「大局的な視野」を持ち日々銘柄を分析。顧客に寄り添うアドバイスに定評があり、個人投資家の資産形成をサポートいたします。