【7月2日予想】日本株上昇トレンド入りの条件は?
米国ダウ指数の動向に注目
株式市場の大きなテーマであったG20が終了しました。
私が感じるところでは特段大きなサプライズはなかったのですが、米中首脳会談で通商協議の再開や追加関税の見送りが発表されたことで、株式市場はひとまず今回のG20をプラスに評価したようです。
G20の結果を受け1日の日経平均株価は前日比2.1%プラスの21729円97銭、マザーズ指数は前日比1.68%プラスの909.52ポイントとなりました。1日の株価上昇を受け日経平均株価のRSI(9日)は67.46%、マザーズ指数のRSI(9日)は51.48%となっています。
これまでの懸念材料であった米中貿易摩擦懸念が今回の首脳会談で和らいだこと受け株価は急騰しましたが、問題はここから更に日本株が上昇するかでしょう。
テクニカル分析では日経平均株価が1日の上昇で75日移動平均線を上回りましたが、ここから更に上昇するには外国人投資家が日本株を買ってくることが不可欠でしょう。外国人投資家が日本株を買ってくるには少なくとも彼らの主要投資対象である米国ダウ指数が最高値更新する必要があると考えています。それがなければ日本株の今回の上昇は短期的に終わる可能性が高いと考えています。
当面の戦略としては、
・米国ダウ指数が最高値を更新した場合、日経平均株価も上昇トレンド入りする
・米国ダウ指数が最高値を更新しなかった場合、日経平均株価は再度下落トレンド入りする
のいずれかだと考えます。当面は今回のG20の結果を受け、米国ダウ指数がどのように動くか注視しておきましょう。2日の日経平均株価は小幅高と予想します。
フェアトレード株式会社 代表取締役。機関投資家出身で統計データを重視したシステムトレードに注力。2011年株-1グランドチャンピオン大会で+200.4%、2012年+160.1%、2013年157.0%を叩き出し三連覇達成。証券アナリスト検定会員。