【直前まとめ】米雇用統計~弱めの数字にご用心
2019年のスタートから大波乱の相場展開となっています。そうした中、今晩は米雇用統計が予定されています。
予想は非農業部門雇用者数が前月比+18.4万人と、前回の+15.5万人から伸びが回復見込み。
前回は予想を大きく下回る弱さだったこともあり、予想通りだとすると一安心といったところです。
昨年の年末商戦が相当な好況となったように、雇用状況と密接に関係する個人消費が堅調なことを考えると、予想前後の高数字は十分に期待できそうです。
また、前哨戦であるADP雇用者数が、予想の+18.0万人、前回の+15.7万人に対して+27.1万人の好結果となっており、この点でも期待があります。
ただ、ISM製造業が前回から5.2ポイント落ちて54.1と2008年以降で最大の落ち込みを記録。水準的にも2年ぶりの低水準です。
雇用部門も56.2と半年ぶりの低水準。
また、項目の中では比較的注目度の高い新規受注が62.1から51.1と記録的な落ち込みを見せており、気になるところ。
景況感の悪化が強まると雇用にはマイナスです。
その他項目の見通しは、 失業率は実現すると4か月連続となる3.7%見込み。変化はありませんが、そもそも48年ぶりの低水準(好数字)です。平均時給は前月比が+0.3%と前月の+0.2%から延びる見込みも、前年比は+3.0%と前回の+3.1%から鈍化見込み。
予想前後の数字が出てくると、一安心といったところではありますが、気になるのが弱めの数字に対する反応。リスク警戒の強い展開では弱い数字への反応が大きく出る場合がありますので、注意しておきたいところです。