米10年債利回り、短期的に4.50%まで上昇する可能性=NY為替
先ほどからややドル安の動きが出ている。ドル円は一時2月以来の155円台に上昇する場面が見られたが、上値抵抗も強く、ドル安が出ていることから、154.75円付近に伸び悩む動き。ただ、ドル円は下押す動きまではなく、155円台を視野に入れた動きは継続。
前日にベテランズデーで休場だった米国債市場が再開しているが、本日は利回りが低下していることも、ドル円の上値を抑えている模様。米国債は午後に10年債の入札を控えている。
ストラテジストは、市場がFRBのターミナルレート(最終到達点)を3.00%程度までと見ている限り、米国債利回りの大幅な低下は見込めないと述べている。また、現行の米10年債利回りを特に高いとは思わないとも指摘。本日の米10年債入札と明日の30年債入札で、現行水準での短期的な投資家の需要をより良く把握できるはずだという。
また別の見方では、FRBが慎重なペースで利下げを進める見通しに加え、量的引き締め(QT)が12月に終了することから、米10年債利回りは短期的に4.50%近辺まで上昇する可能性があるとの見解も出ている。
ただし、利下げ観測が財政リスク上昇への懸念を概ね相殺するため、利回りは比較的狭いレンジで推移するとも付け加えている。財政要因と金融要因のバランスは依然として取れており、米国債利回りに大きな変動は見込んでいないという。
*米国債利回り(NY時間11:04)(日本時間01:04)
米2年債 3.562(-0.029)
米10年債 4.065(-0.051)
米30年債 4.663(-0.043)
期待インフレ率 2.294(-0.011)
※期待インフレ率は10年債で算出
USD/JPY 154.73 EUR/USD 1.1595 GBP/USD 1.3132
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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