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ダウ平均、最高値更新続く エヌビディアの時価総額が5兆ドル突破 このあとFOMC=米国株序盤

株式 

NY株式29日(NY時間12:03)(日本時間01:03)
ダウ平均   47931.69(+225.32 +0.47%)
ナスダック   23938.18(+110.69 +0.46%)
CME日経平均先物 51300(大証終比:-30 -0.06%)

 きょうのNY株式市場、ダウ平均は5日続伸し最高値更新が継続。強気ムードが続いている。エヌビディア<NVDA>が上昇しており、ムードをけん引。時価総額が史上始めて5兆ドルを突破している。2つニュースが流れており、トランプ大統領が明日の米中首脳会談で、同社製の最新チップ「ブラックウェル」について協議する見通しだと述べたことが材料視。また、量子コンピューターとAI半導体の接続で新システムを発表した。

 本日はこのあとFOMCの結果が発表される。FRBの追加利下げへの期待が、いまの米株式市場を下支えしているが、今回も0.25%ポイントの利下げが確実視されており、市場も完全に織り込んでいる状況。

 注目はパウエル議長の会見になりそうだが、米政府機関の閉鎖で経済指標の発表が延期されている中、議長は、12月についてオープンな姿勢を強調してくるのではと見方も多い。ただ、それで市場が12月の利下げ期待を大きく後退させる可能性は低いとも見られている。FOMCの結果は日本時間30日午前3時に公表。その30分後にパウエル議長の会見が予定されている。

 そして、引け後にマグニフィセント7の決算が始まる。日本時間の30日早朝(午前5時台)になるが、本日はマイクロソフト<MSFT>、アルファベット<GOOG><GOOGL>、メタ<META>が発表を予定。巨額のAI投資を正当化する内容になるか注目されるが、市場は楽観的に見ているようだ。

 いずれにしろ、高バリュエーションも指摘される中、これらの重要イベントを経て、市場の雰囲気がどちらに傾くか注視される。

 ストラテジストは「依然として高過ぎる株価バリュエーションや、政府機関閉鎖の継続は懸念材料ではあるが、市場の強気トレンドに逆らうべきではない」と述べている。「今週を通して投資家の熱気は続き、年末にかけて市場環境は比較的順調だろう」とも語った。

 ソフトウエア開発のCSGシステムズ<CSGS>が大幅高。日本のNECが同社を4447億円で買収し、完全子会社化すると発表した。1株80.70ドルでの買収で、前日終値よりも17%高い水準。

 ボーイング<BA>が決算を受け下落。売上高は予想を上回ったものの、1株損益の赤字が予想以上に膨らんだ。新型旅客機「777X」に絡んで49億ドルの会計上の評価損を計上したことが影響。同型機のデビューを延期するとも発表した。

 キャタピラー<CAT>が決算を受け大幅高。1株利益、売上高とも予想を上回った。AIデータセンター需要でエネルギー・輸送部門の好調が利益を押し上げた。

 家庭用ソーラーのエンフェーズ・エナジー<ENPH>が大幅安。同社のコーサンダラマンCEOが、米国の住宅用太陽光発電市場は2026年に20-30%縮小するとの見通しを示した。

 ベライゾン<VZ>が決算を受け上昇。売上高は予想を下回ったものの、1株利益は予想を上回った。通期のガイダンスも公表し、従来の見通しを維持している。

 フィンテックのファイサーブ<FI>が決算を受け急落。既存事業売上高の伸びが予想を大きく下回ったことが失望売りに繋がっている。通期のガイダンスでも、見通しを大幅に下方修正した。アナリストからも、この規模の下振れは理解しがたいレベルと厳しい評価が出ている。

 ストレージのシーゲート・テクノロジー<STX>が決算を受け大幅高。AIデータセンターを中心とする構造的な需要の強さの中で、優れた実行力を発揮した。アナリストからは特に利益率改善が強みと評価されている。

 発電設備のブルーム・エナジー<BE>が決算を受け大幅高。ブルックフィールド・アセットとのデータセンター提携による関連取引の増加が主因。

CSGシステムズ<CSGS> 78.81(+10.06 +14.63%)
ボーイング<BA> 214.84(-8.49 -3.80%)
キャタピラー<CAT> 590.96(+66.49 +12.68%)
エンフェーズ<ENPH> 31.32(-5.38 -14.66%)
ベライゾン<VZ> 40.27(+0.95 +2.40%)
ファイサーブ<FI> 75.86(-50.31 -39.88%)
シーゲイト<STX> 261.98(+38.98 +17.48%)
ブルーム・エナジー<BE> 136.38(+23.10 +20.39%)

アップル<AAPL> 268.23(-0.77 -0.29%)
マイクロソフト<MSFT> 538.97(-3.11 -0.57%)
アマゾン<AMZN> 231.22(+1.97 +0.86%)
アルファベットC<GOOG> 273.08(+4.65 +1.73%)
アルファベットA<GOOGL> 272.33(+4.86 +1.82%)
テスラ<TSLA> 458.80(-1.75 -0.38%)
エヌビディア<NVDA> 206.20(+5.17 +2.57%)
メタ<META> 751.47(+0.03 +0.00%)
AMD<AMD> 258.85(+0.84 +0.33%)
イーライリリー<LLY> 822.80(+2.70 +0.33%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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