東京株式(大引け)=95円安、続落も後場は急速に下げ渋る展開
26日の東京株式市場は朝方からリスク回避ムードに染まったが、後場の取引後半に押し目買いや買い戻しが入り日経平均株価は急速に下げ渋った。
大引けの日経平均株価は前営業日比95円42銭安の3万8142円37銭と続落。プライム市場の売買高概算は18億5791万株、売買代金概算は4兆5360億円。値上がり銘柄数は619、対して値下がり銘柄数は948、変わらずは73銘柄だった。
きょうの東京市場は、朝方は日経平均が次第安の展開でフシ目の3万8000円台を下回った。前日の米国株市場ではハイテク株中心に売られ、ナスダック総合株価指数が連日の大幅安となったことから、東京市場でも投資家心理が悲観に傾き、主力株を中心に買いが手控えられる格好に。外国為替市場で円高方向に振れたことも警戒された。米エヌビディア<NVDA>の決算を日本時間あす早朝に控え、半導体関連株などに持ち高調整の売りが出て全体指数を押し下げた。ところが、後場に入ると堅調に推移する米株価指数先物などを横にらみに空売り筋の買い戻しが観測され、日経平均は下げ幅を急速に縮小した。プラス圏には届かなかったものの、結局後場の高値で着地している。個別株も後場に入って戻り足に転じる銘柄が多くなり、値下がり銘柄数はプライム市場全体の6割未満にとどまった。
個別では、東京エレクトロン<8035>、ディスコ<6146>の下落が目立ったほか、レーザーテック<6920>も下値を探った。ソフトバンクグループ<9984>が安く、IHI<7013>も冴えない。任天堂<7974>も売られた。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクが下値を試し、三菱商事<8058>、伊藤忠商事<8001>など総合商社も利食われた。ミガロホールディングス<5535>、KOKUSAI ELECTRIC<6525>、gumi<3903>などが急落、カプコン<9697>も大幅安。
半面、後場に商いを膨らませ売買代金トップとなったフジクラ<5803>が上昇、アドバンテスト<6857>も頑強な値動き。リクルートホールディングス<6098>、ファーストリテイリング<9983>、資生堂<4911>などが堅調。イオン<8267>が買われ、オリエンタルランド<4661>も買いが優勢だった。日本郵船<9101>、三菱地所<8802>なども値を上げた。JPホールディングス<2749>が値上がり率首位となり、TIS<3626>、ユーグレナ<2931>なども値を飛ばした。GMOインターネット<4784>も買い戻された。
出所:MINKABU PRESS
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執筆者 : MINKABU PRESS
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